膣の環境が整っているかどうかが、妊娠するためにも、産後の赤ちゃんのためにも大きく影響する。
だから、
・子宮頸がん検査で要検査になったひと
・おりものが多いひと
・カンジダとかの感染症によくなるひと
は、特に気をつけてほしい。
そして、そんな症状があって、なかなか自然妊娠をしないのなら、一度、膣の環境を真剣に考えてみてほしいということを以前、書いた。
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ひとの体は１００兆個とも言われる細菌と共生している。
そして、膣にも細菌がいる。
ばい菌じゃなくて、味方の善玉菌がしっかりといる。
膣の細菌は、乳酸桿菌、とくにデーデルライン桿菌というのが有名で、この菌のおかげで弱酸性の環境がつくられる。
弱酸性になると、病気を運ぶ菌とかが侵入しにくくなるんだよね。
しかも、乳酸桿菌は他の細菌を抑え込んだり、殺す分子も発達してる。
おもしろいのは、ひとによっては生理周期にあわせて膣の細菌も変化する。
生理中
低温期
排卵期
高温期
生理前
もしも、時期に合わせてカンジダとかになりやすいのなら、生理周期に合わせて細菌が変化するタイプなのかもしれないね。
これは個人差が大きい。
そして、妊娠期間中は、この膣内の乳酸桿菌の勢力がつよくなる。
乳酸桿菌の勢力が強くなると、悪い菌が侵入できないから、子宮にいる赤ちゃんの安全を高めることができる。
破水すると、羊水が流れ出るでしょう？
そのときに、この膣内の乳酸桿菌も一緒に羊水と流れて、お母さんの皮膚の表面を覆うことになる。
そして、その頃にはまだ赤ちゃんは子宮の中にいるんだけど、陣痛が強くなって、子宮頸部がひろがって出産する。
子宮の中は無菌環境で、赤ちゃんというのは無菌状態で生まれてくるんだけど、膣を通ることで、全身を乳酸桿菌に覆われる。
赤ちゃんに触れる、お母さんの肌にも乳酸桿菌がしっかりといる。
赤ちゃんの口にも、この乳酸桿菌が入る。
赤ちゃんの腸に最初に育つ腸内細菌は、お母さんの膣の中にいた乳酸桿菌。まだ弱い赤ちゃんの腸を守って、これから作られていく腸内細菌の最初の土台になってくれる。
赤ちゃんの腸内細菌って、お母さんの膣内細菌なんだよ。
そのあと、母乳を飲むでしょう？
あの母乳もすごく大事。
生まれてからすぐの母乳の中には、ヒトミルクオリゴ糖という特殊なオリゴ糖が入ってる。
これは、赤ちゃんは消化することができないんだけど、ビフィズス菌の一種インファティス菌のエサになる。
そのおかげで善玉菌が優勢な腸内環境を一気につくることができる。
すごくない？
膣の中にいた善玉菌が、
出産によって赤ちゃんに渡されて、
赤ちゃんの腸内環境をつくっていく。
そして、
母乳からもこの善玉菌を応援するような成分が出てる。
だから、妊娠するためにも、妊娠中も、産んだあとの赤ちゃんのためにも、
膣内の環境を整えることって、
とても大切なんだよ。
そして、
膣内環境は腸内環境と連動する。
今度の依子先生とのコラボ講座では、腸内環境から膣内環境を整えるお話もしたいと思ってる。
・子宮頸がん検査で要検査になったひと
・おりものが多いひと
・カンジダとかの感染症によくなるひと
はもちろん、原因がないのになかなか自然妊娠しなかったり、膣内の環境を整えることに関心があるひとは、ぜひ参加してみて^^
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胃腸の状態を整えることは、すごく大事。
胃腸の状態が悪いと婦人科の状態が悪くなるのは、ちゃんと理由がある。
漢方では子宮は血の海、
そして、胃腸は血の源。
膣内の細菌は、膣を守るだけでなく、
生まれたあとの赤ちゃんの腸内細菌になっていく。
からだのしくみは、すべてつながってる。
自然ってすごいよね。
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