全国から神さまが出雲にお越しになってる間、
大社の町は、
どことなくいつもと空気が違う気がする。
全国から神さまが集まるのは、
神さまの会議（神議：かむはかり）のため。
だから昔は、
神さまの話し合いを邪魔しないように、
歌舞音曲を控えて、
静かに過ごすのが地元の習わしだったとか。
でも、
日本の神様たちっておおらかだから、
会議にかこつけて
みんなで酒盛りしながら、
1年ぶりの大宴会をしながら
楽しんでそうな、
なんだか、
そんな気がしないでもない。
なんとなく、
『千と千尋の神隠し』に出てくる湯屋みたいな
どんちゃん騒ぎを想像しちゃう。
勝手な、ぼくの想像だけどね。
八百万の神々が
出雲大社に滞在されるのは、
旧暦の10月10日～17日までの間。
その間に滞在される
神さまのお宿があって、
それが、
出雲大社本殿の東西にある十九社。
この時期だけ扉が開かれる十九社。
西側にある西の十九社は、
出雲大社よりも西の神様たちのお宿。
東側にある東の十九社は、
出雲大社よりも東の神様たちのお宿。
この十九社にお参りすると、
ちゃんとその神さまに願いが通じるんだとか。
合格祈願だったら、
福岡の太宰府天満宮だから、
西の十九社に。
商売繁盛だったら、
伏見稲荷大社だから、
東の十九社に。
神在月に出雲大社にお参りすると、
まとめて全国の神さまにお願いができちゃって、
とってもお得な気がする。
子宝のご縁がたくさん結ばれますように。
ちなみにお宿となってるのが十九社なら、
ちゃんと会議場もある。
出雲大社の西、約１ｋｍにある上の宮で
昼間に会議をされるんだよね。
たくさんの方がお参りに来られてる。
出雲大社の参拝方法は
いつもの二拝四拍手一拝ではなくて
四拝四拍手一拝。
こうやって、
いろんなことが昔から決まってて、
それがしっかりと伝えられてる。
出雲はとても古い神さまの国なんだなぁって、
改めて感じる。
おいで、おいで。
出雲大社にお参りに。