Eさんは、昔からよく知ってる人で、
ほんわかした空気の女性。
10月に相談に来られるようになって、
早くも陽性反応が出て、
こんなことを話されてた。
「わたし、
なんか妊娠するような気がしたんです。
妊娠する夢をみて。
なんだか、
自分でも妊娠するような気がして。
だんなに話したら、
『そんなわけないだろう』
って言ってたんですよね。
漢方だって始めたばっかりだし、
いくらなんでも1ヶ月やそこらで
妊娠するわけないって。
でも、
妊娠するような予感があって・・・
信じてもらえないかもしれないし、
話すと馬鹿にされることもあるんですけど、
前にも同じようなことがあったんです。
妹が妊娠する夢を見て、
妹が妊娠するような、
そんな予感がして。
そうしたら、そのあとすぐに
妹が妊娠したんです。
親友が妊娠した時にも
親友が妊娠する夢を見て。
自分でもよくわかんないんですけど・・・
だから今回、
自分が妊娠した夢を見た時も、
妊娠するんだろうなって、
そんな気がしました。
でも、ダンナは全く信じてくれなくて、
しばらくして、
検査薬で陽性が出た時も、
『嘘だろ~』
って言われて、
翌日もう一度検査しろって言うから、
もう一回陽性が出て、
ようやく信じてくれました。」
Eさんにそんな予感があったとは、
話を聞いてびっくり!
「流産をした後、
水子供養に行かないといけないのかなぁって思いつつ、
なんとなく、
まだ近くにいるような気がしたんですよね。
遠くに行きたくなくて、
流れた子が近くにいてくれるような
あたたかな気がして。」
近くにいてくれるかぁ。
でも、そういうことがあるかもしれない。
流産をしてしまわれることって、
決して少なくないし、
特別なことではなかったりするんだけど。
前、妊娠反応が出たけど、
流れてしまった方が、
こう言われたことがある。
「わたし、この子を絶対に連れ戻します!」
って。
その方は、
実際に数ヶ月後にまた妊娠されて、
「戻ってきてくれたね!」
って一緒に喜んだんだよね。
「あ~!
わたし、その感覚わかります。
なんだか、
流れた子がそのまま去っていくのって
寂しい感じがしてたんです。
戻ってきてくれる。
その感覚って、
なんだかすごくよくわかる。
わたしの近くにいるような
あたたかい感じがしてたから、
また来たがってたのかもしれません。」
Eさん、にっこり。
ぼくも、にっこり。
それにしても、
妊娠って本当に不思議。
データとか確率だけがすべてじゃないから、
優しい気持ちに包まれて、
おだやかな気持ちで呼び寄せれるといいよね。