不妊カウンセリング学会。 | 堀江昭佳オフィシャルブログ「『こころ』と『からだ』の悩みを解決する しあわせ女子のための処方箋」Powered by Ameba

堀江昭佳オフィシャルブログ「『こころ』と『からだ』の悩みを解決する しあわせ女子のための処方箋」Powered by Ameba

婦人科漢方専門・子宝のスペシャリスト 堀江昭佳が、西洋医学、漢方、心理学の3つの視点から、こころとからだの悩みを解決する方法をつづります。
「からだを整えるとこころが整い、結果的に夢が叶う」
そんな考え方を大切にしています。

不妊カウンセリング学会に行ってきました。

この学会ってとてもいいなーって思うんだよね。

懐が深いというか間口が広いというか。




それこそ不妊治療の大家のお医者さんが

中心になって運営されていて、

不妊カウンセラーや

エンブリオジストの認定とかをしている

きちんとした学会なのに。





医師、看護師などの病院関係者に関わらず

病院外の一般のカウンセラー、

漢方関係、鍼灸師、

あるいは不妊治療経験した一般の方々など

本当に幅広い人たちに対して

開かれている。






大学での研究発表もあれば、

カウンセリングについて、

あるいは鍼灸についての発表とかもある。


医師であっても異端とされるような

先生が招かれて

講演されたりすることもあって、

閉鎖的なことが多い医療業界では

なかなかにすごいことだと思う。





いろんな立場や視点に対して寛容であったり、

多様性を大切にしているのっていいよね!


{61F6B246-9428-4BEC-8179-8FD6CAFF9304:01}





いろいろな話があったんだけど、

特に印象に残ったのは、二つの特別講演。




「小児がん患者•家族に語る生殖のこと」

について話された大阪大学大学院の

小児科医 三善陽子先生の話は、

子供時代のがんは治った後も、

からだに様々な傷跡を残してしまう

ということだった。

必要なこととはいえ、

成長過程にある子供に放射線治療や

抗がん剤による治療をすると、

10年後、20年後とたくさんの

合併症が出てしまう。

それは、

生殖のことについても例外ではなくて

早くに閉経したり、

精子がきちんと作れなかったり、

第二次性徴が早く出たりと、

妊娠する力が大きく落ちていたり

するのだそうだ。

しかも、それに気がつかなかったりすると、

貴重な妊娠へのチャンスを失うこともあるから、

長期的なフォローアップが

欠かせないということだった。




小児がんが治ってよかったね!

と、一般的には終わってしまいそうだけど

決してそうではない。。。

全然知らないことだったから、驚いた。






そして、もうひとつの特別講演は

「ファティリティ•アウェアネス
(妊娠を正しく認識するための教育)」

について話された福井大学の

上澤悦子先生の話。


避妊についての話が中心になる

学校での性教育だけではなく

結婚直後に

正しい妊娠についての啓発が大切である。

というお話。





たしかに、

卵子老化なんて聞いてことがない

あるいは

40歳を過ぎても治療すれば

すぐに妊娠できる

そんなふうに考えている人が

少なくない中では

正しい知識は必要とされていることだと思う。




ただ、その中でびっくりしたというか、

えー!って思ったのは、

母娘の閉経年齢の話。



母親の閉経が早いと

娘も閉経が早い傾向があるんだそうで。



これは、女性としては知っておかないと、

まずいんじゃないか?

と、すごく思ったのでした。






やっぱり勉強って大事だよね。

そう思った1日でした。