石見地方の邑南町、
山間の田園地帯に。
出雲大社から車で２時間くらいかかるし、
前もって連絡しておかないといけないから、
ふらっと気軽に行ける感じではないのだけれど、
ご縁をいただいてから、
季節ごとに、お邪魔する。
こないだ、行ったら
「さくらもきれいだし、
天気もいいし、
もったいないから
お花見しましょう」
といきなりの展開。
お弁当も用意されてて、
窯の近くの公園で陶芸家・森脇靖さん一家と
お花見。
かわいい籠に入った心尽くしの手作り弁当が
ちゃーんと用意されてて、びっくり。
ひとしきり、
食べて、話して、笑って。
ああ、なんてしあわせな時間。
おもてなしって、
こういうことだよなぁって思う。
森脇さんは、
ちゃんと地に足がついてる感じがする。
まじめに、真剣に、
でも、自然体で。
家族みんなで、
生活を、時間を
ていねいに大切にしてる。
器も作った人の人柄そのままに
ゆるやかでのびのびと
飾り気がなくて土っぽくて、
すごく素直で、でも繊細で。
「土がね、
なりたい形があるんです。
器を作っていくと、
この一線を越えると形が保てなくて
崩れる。
そんな一線があるんですけど、
そのぎりぎりのところが一番美しいと思うんです。」
ぼくは、森脇さんの作る器が
たまらなく大好きです。
見てても、
触ってても
心が落ち着いて
やさしい気持ちになれる器。
機会があれば、手にとってみてください。
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森脇製陶所