流産の体験談 〜赤ちゃんをまた連れてくる〜 | 堀江昭佳オフィシャルブログ「『こころ』と『からだ』の悩みを解決する しあわせ女子のための処方箋」Powered by Ameba

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婦人科漢方専門・子宝のスペシャリスト 堀江昭佳が、西洋医学、漢方、心理学の3つの視点から、こころとからだの悩みを解決する方法をつづります。
「からだを整えるとこころが整い、結果的に夢が叶う」
そんな考え方を大切にしています。

「Yさんからお電話です」

ん?
どうしたのかな、と思って受話器を取った。

「堀江さん・・・、わたし流産しました」

その言葉に絶句。
一瞬、なにも言えませんでした。


ぽつぽつ、と話はじめた彼女
先月、14週の検診の時に
あかちゃんの心臓が動いていないと言われて
最初は全く信じられなかったこと。
そして、その事実も受け入れられなかったこと。




これからのこともあるので、
翌日、直接お店に相談に来られました。


「今回はいろいろトラブル続きで
途中で大量に出血したり、
子宮に血腫ができたりしてたけど、
まさか自分がという気持で・・・


お医者さんも最初言いにくそうで
なかなか言ってくれなくて、
『あかちゃんの心臓が動いてない』
と言われた時、
嘘でしょ?このひと何言ってるの?
としか思えなかったんです。


しばらくは
理解ができなくて・・・。」



ショックなのにごはんが食べれることで
自分は冷たい人間じゃないかって思ったり。

まわりに気をつかわせないように
逆に気を使ったり・・・。


どうしても自分を責めたり
つらくしちゃうんですよね・・・


なんて言葉をかけよう。
と思ってたところで
出てきたYさんの言葉にびっくりしました。




「わたし、また連れてこなくちゃって思ってるんです。

せっかく来てくれた赤ちゃんが、
また帰ってしまったのは
なんでかわからないけど、

空に赤ちゃんがたくさんいて
そこから生まれてくるお母さんを選んでくるって
言うじゃないですか。

きっと雲の上に戻ってしまったんだから、
また連れてきてあげなくちゃって思うんです」



Yさん、すごい!
そこまでの気持ちに至るまでは
きっとたくさん泣いて
悩んでつらいたくさんの気持ちを乗り越えた上でのことだと思うけど、
そうやって自然な形で前向きにとらえれるのは
本当にすごい事だと思います。


「厄年だったし、
私に病気がこないように
かわりに悪いものを持って行ってくれたのかも
って友達も言ってくれたりするんです。」


きっと行ってしまった赤ちゃんにも
そんなYさんの気持ちが伝わると思います。
そして、きっと連れて来てあげれると思います。


いまは体にダメージの残る大切な時期。
しっかりと養生してくださいね。


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Yさんのご了解を得て、
ブログで紹介させていただきました。
Yさん自身も流産のあと、
ネットでたくさんの情報を見て、
私だけじゃないんだ、と安心されたそうです。

流産してもあまり人には話さないことが多いので
特別なことだと思いがちですが、
妊娠したことのある女性の
40%が流産を経験している決して珍しいことではありません。

赤ちゃんのせいでもお母さんのせいでもなく
たまたまのことがほとんどです。
だから自分を責めたりしないでください。

流産しても
あなたが妊娠できるということは事実です。
そう、流産しても次にまた妊娠して
普通に出産される方がほとんどです。
だからあまり心配しないでください。
大丈夫。


悲しむことも大事。
泣きたい時に、泣くことも大切なこと。

でも、落ち着いたらちょっと
明るい方に気持ちを動かし始めてください。
こころが明るい方に動けば
からだも必ず一緒に動き出します。

きっと行ってしまった赤ちゃんも
空の上であなたがまた地上に連れてきてくれるのを
待っていると思います。


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