以前、職場で一緒に働いていたNくんと言う友人がいる。
Nくんは僕より一回り年上で
いわゆるアラフォー世代。
ある日、Nくんとペアで外回りしていた時
何もする事がない時間が出来てしまった。
付近には時間を潰せるような場所もなく困っていた。
すると住宅街の一角にポツリ小さなゲームセンターを発見。
これ以上やり過ごす事に困っていた僕達は入ってみた。
中にはいくつかゲーム機があり
中には結構古いゲームもあった。
Nくんは昔やっていたというゲームを見付け「懐かしい」とプレイしていた。
僕は僕で【ストリートファイター】をみつけ遊び始めた。
大した時間も潰せず店をあとにし
二人で一服していると
Nくんが
『crossicがやっていたストリートファイターも随分と進化していたなぁ。もう到底俺にはやれっこない。だけど昔、子供だった頃には俺も強かったんだよ。』と。
ストリートファイターはシリーズ化され世代を超えたゲームの一つだ。
だけどシリーズ2作目の
俗に言う ストⅡ ですら僕の記憶がまだ曖昧なほど昔。
そもそもストⅡ、ストⅡと言っているが
何故Ⅱなのか、じゃあⅠがあるのか?と思っていた。
実際ゲーム好きな友人達の口からも聞いた事がなかった為、一種七不思議的に僕は捉らえていた。
ちょうどいいから聞いてみた。
『昔やっていたストリートファイターってストⅡの事ですか?』
Nくん
『違うよ。最初のストリートファイターだよ。』
キタ
やっぱり存在してたんだ
やっぱり存在してたんだ
幻と思っていた初代の話を聞けるなんて





Nくん
『俺は昇竜拳のNちゃんって呼ばれてたんだから(笑)』
昔のそれは、今では基本中の基本である昇龍拳と言う技を一つ出すのも至難の業で
一試合の中で2回も昇竜拳出せたらもう仲間からヒーロー扱いだったそう
現在はゲーム機が一人一台ポータブルでどこでも出来て
各々が黙々とやる感じ。
Nくんの世代ではゲームセンターに行き一台のゲーム機を仲間が囲い覗き込んでは
その内容に一喜一憂した時代
何とも時代背景を感じる話だ。
僕は20年近い疑問と謎が紐解けていくことに興奮しNくんに話の掘り下げをせがんだ。
Nくんはジェスチャーを交えながら話してくれた。
『ゲーム機台だって、こんな
でっかくて。
でっかくて。ボタンなんて2つしかないし、これまたデカいんだよ(笑)

それをさぁこう体ごと使って「エイッ!!」なんて押すんだ



押し方やタイミング‥これが難しくてねぇ
』

』ボタンを押すのも
(ジェスチャーを言葉で書き表すなら)
診療台の上の患者に
片腕で心臓マッサージを施す様な
肘を曲げず自重をのせて押し込む
といった具合だそう。
ボタンが二つだけ?
しかも指じゃなくて手で押す

予想だにしなかった話とジェスチャーに驚き話を疑ったが
「Nくんのことだ。面白く可笑しく話してるんだろう」
と爆笑していた。
僕の爆笑っぷりにNくんも
『いやマジマジ
』
』と言ってくるが
Nくんが言うなら全て嘘ではないと理解しながらも
『本当ですかぁ(笑)
』としか言えない。
』としか言えない。するとNくんは本当なんだ

と何度もジェスチャーをして見せてくる。
見れば見るほど可笑しくって結局、笑い話でその場は終わった。
その一年後
僕は彼女と後輩MAJESTARの3人で
豊洲にある大型のゲームセンターにいた。
余りの大きさに以前から一度は入ってみたいと思っていた。
中は2階分がゲームセンターで他の階にはダーツやボーリングなどがある。
広いだけあってゲーム機も多種多様。
端から順番に遊んで行き2階に至り
さらに遊び進んでいくと奥の一画には
僕が小学生の頃にあったゲーム機や
それより更に古そうなゲーム機も並んでいた。
続—