旦那の発言によってうかつにも冷静さを
乱されまくった私だったが
呼吸を整え直して、本来の目的を
やり遂げる為にもう一度集中する。

それでねRui(旦那)
2度目のセックスレスについて話した時に伝えたように
Ruiがまだ私としたいと思ってる事自体、意外だったし
本当にそう思われてるならしてもいいと思った。

それもあって、セックスしてもいいけど……って
言ったの覚えてる?

うん、色々話したしね

その話しの後、ここ数年お互いに誘ったとか断られたって
思ってる内容に思い違いがあったのは理解できたけど
セックスしてもいいけど……ってする意志を伝えたのに
それでも、Masakiは一生したくないんだって思ったの?

セックスしてもいいけど……って上から目線で
言ったわけではないよ。
いいけど……その先に含まれる真意はどう受け取ってるの?

俺がなんでMasakiは俺とHしてくれないの?って
聞いた時にMasakiが、俺からされたら
イヤな事を話してくれたよね。

だから、そこは体にムリがかからないように
睡眠時間とかも注意するつもりだったよ。

その上で、タイミングをみては、さっき話した様に
色々誘ったんだよね。

でもことごとくうまくいかなくて、
そのうちMasakiの反応とかからも
Masaki自身はもしかしたら俺と違って
性欲がないのかなって最初は思った。

でも次第にそうじゃないのかもって考えるようになって
悩んだりもして最終的に、
してもいいけど……本当の事を言えば俺とHはしたくないんですって言いたかったんだって考えに落ち着いた。

それからはもう誘うことをやめた。

だから、そういう思いが強すぎて、Masakiがラブホに誘ってるなんて全く考えられなかったのかもしれない。
どうせしないじゃんって確かに言ったの思いだした。
ちょっと怒った感じで言ったね。
その後、Masakiがするでしょって言ったっていうけど
多分その時の俺には聞こえてなかったと思う。
耳に入ってこなかったんだと思う。

でも、いつも不思議だった。
俺が誘ってもHはしないのにソファーでくつろいだり
パソコンで遊んだりしてるときに
Masakiの方からくっついてきたり、ぎゅって甘えてきたりするから俺と触れるのはいいのになんでなんだろう、
どういうことだろうって。
まっ、嫌われてる訳ではないんだなとは思ったけど。

多分それは、俺が帰ってきたときに、タッタッタッて
走ってきて、おかえりーってぎゅっとするのと
同じ感覚なんだろうって、
それはそれで勿論嬉しいんだけどね。

旦那の言葉を聞いた時に、
私達がセックスレスになった真髄に気付いてしまった。

それは私にも問題があったことを意味していて、
色々な意味でショックだった。
 
本来の目的だった、離婚調停になった際に
旦那が求めるセックスに応える意志もあり
セックスを拒否した訳ではないことを
証明できる内容はボイレコに十分証拠として
残せたもののその時点で満足感はなかった。

離婚する気がなくなったとか
今回の風俗に行ったことを許すとか
やり直したいとかそういう思いではなかった。

正確には自分の感情は二の次だと、
優先事項は別にあると思ったんだと
今書いていて改めて思った。

私にも問題がある部分を旦那は気付いてないだろう。
そして、恐らくセックスレスの根底にあるものにも
まだ、気付いてないだろうと思った。

私にも非があることに気付きながら
黙って事を進める事は、性格上できなかった。
その話しを旦那にするにあたり、
旦那の男としてのプライドを
傷つけてしまうかもしれないし、
どこまでどういう風に伝えていいかも考えは
まとまらないけど、とにかく自分が間違ってた部分を
伝えるのはいずれにしても今しかないと考えていた。