その昔…
ヨッシーという名の孤高のプレイヤーがいた。
とにかく上手くて強くて、一時的ではあったけどもヨッシーはオルクス界隈を席巻した。
当時の最前線はイヴライ。
獣人の里はとても賑わっていて、私たちもインすればイヴライで遊んでいた。
その時に、私はヨッシーと仲良くなった。
怖い人かなー?
と思ってたけど、人当たりも良くて私の周りのプレイヤー達ともすぐに馴染んだ。
そして…
ヨッシーは女神のメンバーとなり、ギルメンをグイグイと引っ張ってみんなで楽しく遊んでいた。
しかし…
ヨッシーの強さと優しさ、そして、女神のアクティブメンバーの多さが思わぬ事態を産むことになった😭
そう!
これは『今夜が山田』誕生秘話。
今夜が山田は物凄く歴史の深い共同体なのである。
ミッションオーダー…
イヴライ開催の時、ヨッシーは猛威を振るった。
ヨッシー1人で2人分以上の強さだから、オーダー上位はヨッシーの名前だらけ。
5人パテが、中身的には6人みたいなものだから、そりゃね…
結果として私達は叩かれた。
人間性がゴミとか言われた。
気持ちは分からなくも無い。誰だって上を目指してる。
ヨッシーは頼まれたら断らずに、私達だけでは無く沢山のプレイヤーを上へ上へと引き上げてた。
上がる人がいれば、下がる人もいるわけで
そこにドス黒いヘイトが産まれた。
なんも解ってない奴らの集団。
何とも痛々しい視線の中…
多くのヘイトを溜め込んだヨッシーはケロッとしてたけど、私はオーダーが嫌いになった。
勝手にルールを押し付けるな‼️
ってヨッシーと
確かに少し悪目立ちしたかもな~
ってクロア
この時に産まれた小さな溝は
後に開催されるギルドオーダーの頃には修復不可能なまでに広がり、醜い内輪揉めとなったのだけど、その話はまたの機会に(*^^*)
それ以後は、パテオダとかある度に誘ってもらって参加賞もらったり、強い人達に誘われて上位へ行けたり…
と気ままなオーダーライフを送っていたのだけど、自分がしてるよりも掲示板を見てる方が楽しいんだよね!
仲の良いプレイヤーは「がんばれー!」って応援したいし、野良でしか遊んだ事の無いプレイヤーが上位にいると、「オーダーすごいね!」とか話すきっかけにもなる。
そして、最高潮に盛り上がるのが最終日!
確かそれは封印シェトーの時のオーダー
私はシェトーの掲示板の前で叫んでいた!
「今夜が山田‼️」
叫ばすにはいられなかった!
掲示板を見る度に、縮まるタイム、入れ替わる順位。
現役最強パテを決める熱い戦いを、私は掲示板をみながら楽しんでいた。
今夜が山田!
今夜がやまだぁ
今夜がやまだぁふっ
本屋がやまだぁ
そんなしょうもない事を叫んでいると、1人のプレイヤーが声を掛けてきた。
「あの…オーダーの消化がまだで手伝ってもらえませんか?」
(。=`ω´=)ぇ?
(なんなのこの人、最終日のこの時間に?しかもレベル低くね?)
今からか…クソ面倒くさいのだけど…
断ろうかと思ったけど、その時に1つ気付いた。
相手も見つからなくて、参加すらも出来ない悲しい思いをしているプレイヤーも沢山いるんだな。。
もしかしたら、ヨッシーはそんな沢山のプレイヤーを救済してたのかな?
オーダーやりたい!けど…メンバー見つからない悩み。
それが報酬目当てだろうが、なんだろうがどうでもいい。
目の前の勇気ある一言をくれた、1人のプレイヤーを何とかしてあげたい。
私にはヨッシーのような個の強さは無いけど、頼れるギルメン、気の良いフレは沢山いる。
「おけ!すぐ組むから一緒にやろ!巻物はちゃんと用意してね!」
「ありがとうございます!用意します!」
インしてるプレイヤーに声を掛ける
お願い!消化したい人が1人いるんだ!
答えてくれるプレイヤーがいる
おけ!3回でいいんだよね?
そして役者は揃った。
そのパテの名前は
『今夜が山田』
オーダー参加賞を全力で取りに行く共同体。
オーダー相手が見つからない人達を、暖かく包み込む暗部組織はこの時に結成され、今なお暗躍を続けているのである。