北海道中標津町の酪農農家を舞台にした約30分の映画「トップをねらえ! 」が吉本興業と地元のJAけねべつ青年部の手で制作されることになり、17日から20日まで、同町で撮影が行われた. 吉本興業が2011年から手がけている「地域発信型映画」で、町おこしを図る地方から企画を出してもらう. 交通費や宿泊費、様々な裏方の手伝いを地元が負担することで制作費を安く上げる. JA女性部は昼食の炊き出しに協力し、青年部は各農家を回って協賛金の協力要請に頭を下げた. 吉本側には、利益が出なくても所属芸人を出演させることで地域に浸透するメリットもあるという. 春夏通じて史上最多となる70回目の出場を決めた龍谷大平安. 今年は伝統の堅守に加えて、公式戦13試合で100得点をたたき出した打力も兼ね備える. 転換点になった試合が昨秋の府大会決勝の福知山成美戦. 4点を追う展開だったが7、8回に9点を奪って逆転優勝した. 就任21年目の原田監督が「感動した」と涙を流すほどの試合で、河合主将は「初めて泣いている監督を見た. あの涙を見て自信がついた」. 勢いそのままに近畿の頂点まで駆け上がった. 夏の甲子園では3度の優勝を誇るが、選抜の最高成績は4強. 原田監督は「甲子園は出て終わりではない. 勝ってなんぼ. 今年は絶対に日本一. そんな楽しい試合ができるチーム」と自信をのぞかせる. ■智弁和歌山、強打が復活 甲子園常連校の智弁和歌山だが、昨年は春夏ともに届かなかった. 「行けるだろうという油断は許されない」(長主将)と基礎から徹底的に鍛え直した. 昨秋の近畿大会は準決勝まで全試合を2桁安打のコールド勝ちで駆け上がり、決勝では龍谷大平安に敗れたが、持ち味の強打が復活した. 高嶋監督は「まずは一つ勝って勢いに乗りたい. 智弁らしい攻撃的な野球をお見せできれば」. ■履正社、4年連続出場 大阪ではPL学園(1984年~87年)以来となる4年連続出場を決めた履正社. 秋の府予選で宿敵・大阪桐蔭に大勝し勢いに乗った. 試合での状況判断が課題というが、岡田監督は「打つ投げる走るでは、過去のチームでトップレベル」. 野手では吉田や井上ら5人が昨年の選抜を経験. 投手陣は溝田、永谷の両1年生右腕が軸だ. 目標は全国制覇. 金岡主将は「自信はあります」と言い切った. ■報徳学園「守り勝つ」 報徳学園は2002年以来の優勝を目指す. 昨秋の近畿大会は、準々決勝で福知山成美に1―0で競り勝ち4強入り. 投手は中村と田中和の両右腕が中心. 昨春の選抜に遊撃手として出場した岸田は昨夏の兵庫大会後、捕手にコンバート. 全体を見渡せる位置からチームを引っ張る. 福原主将は「粘って守り勝つ『報徳野球』ができたら」と話す. 永田監督は「まずは初戦突破」. ■智弁学園「てっぺん取る」 智弁学園の高岡主将は「てっぺんを取りに行く」と声を弾ませ、小坂監督は「全国制覇できる権利は得た」と話した. 昨秋の近畿大会では準々決勝で、優勝校の龍谷大平安に1点差で惜敗. 「甲子園で勝つ」を合言葉に、冬の間、ランニングや素振りなど基礎練習を中心に汗を流し、選抜での活躍を期してきた. 注目の強打者岡本は「打率5割は残したい」と意気込みを見せる. ■福知山成美「地元を元気に」 昨秋の近畿大会8強で選抜出場を決めた福知山成美. 「出場が決まりました」. 足立校長の報告を部員75人が整列して聴き入った. 昨年、3人が死亡、55人が負傷した花火大会会場での爆発事故や台風18号の水害と福知山市では不幸が重なった. 「福知山が元気になるよう頑張っていこう」. 田所監督の呼びかけに、大きな声が返ってきた. 西田主将は「勝つことで福知山にいいニュースを届けたい. 国の安全保障に関わる情報を漏らした公務員や民間人に厳罰を科す特定秘密保護法が13日、公布された. 1年以内に施行される. 安倍内閣は同日、特定秘密の指定の妥当性などを検証する組織の設置のため、内閣官房に準備室を設置した. 安倍晋三首相は同日の閣議で「施行準備も引き続き森雅子・同法担当相にお願いしたい」と述べた. また、菅義偉官房長官は記者会見で「準備室を中心に適正な運用を確保するため万全な準備を進める. 国民の懸念や不安を払拭(ふっしょく)するように丁寧に説明する」と語った. 公布は、成立した法律を官報に掲載して国民が知ることができる状態にすること. 実際に効力を持つのは施行後になる. 同法は施行日を「公布日から起算して1年を超えない範囲内において政令で定める日」としている.