士農工商という言葉をご存じだろうか。
これは江戸時代における基本的な身分制度である。
武士を最高位におき、農民、職人と続き、商人が最下位に置かれていた。
この身分制度は明治維新まで続いた。
さて、現代を見てみよう。
今の時代に武士はいない。
それはさておき、間違いなく現代の主役は「商人」である。
もちろん優れた発明や品質改良によって私たちは生活水準の向上を享受している。
また、芸術家たちの作品は私たちの心を魅了する。
しかしそれらを評価するときの指標は、どれほど世の中に認知され広がったか。
すなわち、「どれだけ売れたのか」である。
どんなに素晴らしい発明や唯一無二の芸術作品であっても、
世に出回っていかなければ価値はない。(世の中全体としてみると、という意味だ)
また反対に、
どんなに簡単なつくりの製品でも、世の中に出回っているものには価値がある。
斬新なアイディアと技術力で新しい製品を創ることや、
自分腕ををより磨き、満足のいく作品を生み出す努力をすることが素晴らしいことに間違いはない。
ただそれ以上に、
「どうやって世の中に広めていくのか」
「必要な人へ届けるためには、どういったアプローチがあるだろうか」
「世の中に本当に求められている価値は何か」
これらを考えることには大きな意味がある。
またこれらを考えることは、ある意味、誰にだってできる。
大事なのは「売り方」である。
あなたが何を発明したとしても、また何も作っていなかったとしても、
売り方さえ考えることができれば、あなたは成功する