先日見た映画。


自分、三島由紀夫のファンでも無いし、
文学少女?でも無いし。

三島由紀夫に持つイメージは
天皇主義者で、
耽美な文学作品をたくさん書き
(読んで無いのに何故そのイメージ?)、
強い自分を保つ自己に厳しく、
究極のカタチとして割腹自殺。。。

ザックリ過ぎ。

今では想像つかないけど、
1970年前後は学生運動が盛んだったと聞く。
安田講堂に篭って卒業式無かったんだよー
と話す先生もいた。
温厚な雰囲気から全く想像つかず。

天才たちの討論、って
自分は理解できるのかな?
という思いもあった。


怒号が飛び交うような討論会だったのかな、
と思っていたのだけど、
三島由紀夫はとても丁寧に話していた。


血気盛んな学生は
三島由紀夫を揺さぶるためなのか、
いわゆるタメ口のように、
かつ挑戦的に抽象的に問い掛け、
決して引かない。
(内ゲバの、ゲバはドイツ語の暴力を意味する
ゲバルトから来たことを初めて知った!)

討論会の中で、
言葉が有効な手段、というようなことを言われ、
思わずハッとした。

最近は写真や動画が簡単に撮ることができ、
簡単に他人の目に触れさせることができる。
言葉だけで説明できないと、
すぐそうしてしまう自分に気がつかされた。
だからどうだって訳では無いけど。

映画を見る限り、
結論のないカタチで終わったように見えたのだけど、
三島由紀夫が彼らに
私は諸君の熱情は信じます、
と言う言葉に、期待を込めているように感じた。

この討論会から一年半後、
自衛隊市谷駐屯地にて
三島由紀夫は楯の会のメンバーの介錯を受け、
2人で死んだ。

対して、東大全共闘のメンバーは
自ら命を絶ったものはいない。

10代で敗戦の時期を過ごした者と、
戦後復興の勢いの中で生まれ育った10代。
(三島と自決した青年は
全共闘メンバーと同世代だけど)
それぞれの熱情は同じ量だけど、
炎の色が違ったのかな。

この討論会は本で出ているそうなので、
読んでみようかなー。
ってまだ死の淵を見た男も読んでない〜ww

そうそう、映画を見に来た方は
三島世代と、共闘世代っぽかったです。
自分は野次馬的かもww