もっと猫と仲良くなるためのデータ集。
今回は、『「しっぽの動き」でわかる6つの猫の気持ち』についてです。
≪以下転載≫
「しっぽの動き」でわかる6つの猫の気持ち
2020/9/20(日) 21:05配信 ねこのきもちWeb編集室
猫のしっぽって、いろんな動きをしてかわいいですよね。気まぐれで動かしていると思いきや、猫のしっぽの動きには猫の気持ちが表れているのだとか! この記事では、「猫のしっぽの役割」「しっぽの動きでわかる猫の気持ち」について、解説します。
★まずは、猫のしっぽの3つの役割とは?
まずは、猫のしっぽの役割から見ていきます。猫のしっぽは、猫の生活においておもに3つの役割を果たしています。
①バランスをとるため
©ねこのきもち
猫が狭いところを歩いているとき、しっぽを見ると、左右に動かしているのがわかります。これは、しっぽでバランスをとっているのです。意識して動かしているわけではなく、人が平均台で腕を広げるのと同じように、無意識の動きです。
②コミュニケーションをとるため
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猫の気持ちはしっぽに表れるので、猫同士ではコミュニケーションに役立ちます。たとえば、しっぽを立てているのは友好的な気持ちの表れ。しっぽの動きで自分の気持ちを知らせ、相手の気持ちを知ることができるのです。
③保温をするため
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猫は寒い季節になると、体を丸めて、しっぽで鼻と口を塞ぐようにして眠っていることがあります。これは、自分が吐いた息の熱を逃がさないようにするため。しっぽを保温のために役立てているのです。
★しっぽの動きでわかる猫の気持ち6つ
ここからは、しっぽの動きでわかる猫の気持ちについて見ていきます。6つ紹介しますね。
①しっぽがまっすぐピンと立つ
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→「ここにいるよ!」「かまって!」と好きな相手にアピール
これは、子猫が母猫に近づくときのしぐさです。その名残で、成猫になっても好きな相手に「ここにいるよ」「こっちを見て」「かまって」とアピールしたいときや、ゴキゲンなときに、自然としっぽが立つのです。
②しっぽが左右に大きくブンブン動く
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→緊張・興奮しているか、イライラしているサイン!
低い位置で力を込めるように左右にブンブン動くのは、緊張で神経がたかぶったり、興奮したりしているときです。近くに獲物のようなものがあって「捕まえられるかな」と狙っているときや、不快でイライラしているときに、しっぽをこのように動かします。
③しっぽがゆったりユ~ラユ~ラ揺れる
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→「リラックスしていい気持ち」という気分の表れ
力が抜けたようにゆったりユ~ラユ~ラと揺れるのは、とてもリラックスしていい気持ちで過ごしているときです。満足していること、ゴキゲンなことを飼い主さんにアピールしたい気分のときに、揺れることが多いよう。
④しっぽがボワッと膨らむ
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→怖いときや驚いたとき、反射的に毛が逆立ちます
タヌキのしっぽのように膨らむのは、怖いと感じたときや驚いたときです。緊張して毛根の周囲にある「立毛筋」という筋肉が収縮し、毛が逆立っている状態。相手に、自分を大きく見せる効果もあるといわれています。
⑤しっぽの先だけパタパタ動く
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→ちょっと気になるときや、返事代わり
猫が伏せた姿勢でいるときに、しっぽの先がパタパタと動くのは、「ちょっと気になるけど、今は動きたくないな~」というサインです。飼い主さんに呼ばれたときなら、「はいはい、聞こえてるよ」という返事代わりといえるでしょう。
⑥しっぽが低く下がる、お腹の下に入る
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→「怖い」気持ちで、逃げたい、気配を消したい
しっぽが低く下がっていたり、後ろ足の間からお腹の下に入っていたりするのは、「怖い」気持ちの表れです。多くの場合、後ろ足を曲げて体も低くしています。「逃げたい」「自分の気配を消したい」と思っていることも。
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以上、しっぽの動きでわかる猫の気持ちでした! 飼い主さんは解説を参考にしながら、日々の愛猫とのコミュニケーションに役立ててみてくださいね♪
参考/「ねこのきもち」2018年7月号『いつまでも眺めていたいな 癒しっぽ』
(監修:「ねこの博物館」館長、哺乳動物学者 今泉忠明先生)
文/雨宮カイ
ねこのきもちWeb編集室
~転載ココマデ~
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