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今回は、『犬が伝える「腹ペコサイン」 可愛いおねだり、と思いきや、注意が必要な場合も』についてです。
≪以下転載≫
犬が伝える「腹ペコサイン」 可愛いおねだり、と思いきや、注意が必要な場合も
2020/9/15(火) 21:05配信 いぬのきもちWeb編集室
愛犬のしぐさや行動を見て、これは「お腹が空いた」「おやつが欲しい」のサインだなと思いつくものはありますか?
この記事では、犬が見せる「腹ペコサイン」について、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。さらに、飼い主さんがおねだりに応えすぎることのリスクや注意が必要なごはんの要求に関しても見ていきましょう。
★犬が見せる「腹ペコサイン」に気づこう!
――犬はお腹が空いているとき、飼い主さんにそのことをしぐさなどで伝えることがありますか?
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「たとえば、愛犬のこんなしぐさを見たことがないでしょうか?
・お皿の前でオスワリする
・フードの棚の前で、前足で引っかくようなしぐさを見せる
このような犬のしぐさから、飼い主さんが『ごはんが欲しいのかな? 』と連想することがあると思います。犬はこうした行動をとることによって、お腹が空いていると伝えているのではと考えられますね」
★愛犬のおねだりも、フードやおやつの与えすぎには要注意!
――そんな可愛いしぐさを見たら、あげずにはいられなくなってしまいそうですが…。
獣医師:
「愛犬に必要な1日のごはんの適正量を考えた場合、それを超えてしまうようなおやつなどの与えすぎには注意が必要です。
おねだりされたからといってその都度なにか与えてしまうと、愛犬の要求がエスカレートしたり、余分なカロリー摂取によって肥満になってしまう恐れがあります」
――肥満はさまざまな病気の引き金となりますよね…飼い主さんは、与えたい気持ちをグッと堪えなければなりませんね。
獣医師:
「もし愛犬からおねだりのアピールがあったときは、フードを与える以外のことをしてみてください。たとえば、遊んであげたり撫でてあげるなどして、ごはんの時間まで少し我慢をしてもらいましょう」
おやつは与えないほうがいいの?
――肥満などのリスクを考えた場合、おやつは与えないほうがいいのでしょうか?
獣医師:
「おやつはなくても栄養は足りるので与えなくてもよいですが、コミュニケーションの一環としてや、なにかのご褒美としておやつを用いることは問題ないです。ただ、与えすぎには充分に注意をしましょう」
人の食べ物をおねだりされたらどうしたらいい?
――人が食べているものを欲しがるコもいますよね。飼い主さんも「少しなら」と与えている人もいると思いますが、やはり与えないほうがいいですか?
獣医師:
「そうですね。人の食べ物をそのまま与えてしまう飼い主さんもいますが、犬の体を考えると塩分などが心配なのでやめてくださいね」
家族間でおやつを与えたかどうかを共有しよう
――ひとり暮らしではなく家族で犬を飼っている場合にあるあるな話として、ほかの家族が知らない間におやつを与えていて、それを知らずにまたほかの家族が与えてしまう…という問題があります。結果的に、「与えすぎ」ということになってしまいますよね。
獣医師:
「そうですね。食べすぎてお腹をこわしてしまう犬もいます。その場合は病院に行きましょう。
家族が与えすぎてしまう問題に関しては、下記のような対策を家族みなさんで徹底するといいと思います。
・その日1日に与える分をあらかじめ分けておき、決められた場所に置いておく
・ごはんを与える担当を決める
・『ごはんあげたから、もうあげないでね』とほかの家族に声をかける
家族みんなの与えすぎによる肥満なども懸念されますが、食べてしまったものは戻せません。日頃から家族内で事前にしっかり共有するようにしましょう」
★犬が本当に腹ペコだった場合も注意が必要に
――愛犬からの「お腹空いた!」のサインは可愛いですが、飼い主さんは「おねだりに応えすぎない」と心がけることが大切かもしれませんね。
獣医師:
「ひとつ注意が必要なのは、愛犬のおねだりがひどい場合に『本当にお腹が空きすぎていて飼い主さんに要求している可能性』も考えなければいけません。まず、下記のことを確認する必要があります。
・フードの量や与え方は適切か
・体型に問題はないか
・病気はないか
もし痩せてるようだったら、栄養不足から命がけで欲しがっているのかもしれません。
そうでなければ、『人の食べているものがおいしそうで欲しがっている』『ほかに楽しみがないから食べたい』というケースだと思います」
――ふだんの食事量が足りていなくて食べ物を求めている…ということもあるのですね。単なるおねだりだと決めつけてしまう前に、しっかり愛犬の健康状態などを確認することが大切ですね。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
取材・文/Honoka
いぬのきもちWeb編集室
~転載ココマデ~
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