たぶん あなた が おどろくこと
それは たとえば そうね
私が 一週間も お風呂に入ってないこと
それよりもっと こっちがいいかな？
借りてたＣＤのこと
こないだ うっかり 私のと一緒に
中古屋に売っちゃった
でも 私 知ってるんだ
一番おどろかせる 方法を
毎日 ふざけて 男友達みたいな
私が あなた 好きだってこと
空がひっくりかえるほど
あなた 困らせるだろう
そんな こと 考えて 今日も
鼻歌うたって 歩く
あなたの好きなあのこ
今日 駅前で 見たよ
たぶん あなたが おどろくこと
たとえば そうね
そんな こと 考えて 今日も
鼻歌うたって 歩く
どんなにもがいても
喉を切り裂いて叫んでも
君は遠い空で嗤っていて
時にそれが嬉しくて
時にそれが心痛（せつ）なくて
私は泣いていたんだ
ここでだけ
君にあげたかった音楽は
今も鞄の奥底にあって
君から貰った疵と言葉を
ポケットで抓ってる
どんなに想ってみても
走り出そうとしても
君は目の前で突き放して
時にそれが愛しくて
時にそれが悔しくて
私の目の前で君を壊して
眠るまで
不思議なほどに遠かった距離が
今は こんなに近かったと気付いて
失くした腕を
きつく締めた指を
燃やした私がこんなに欲しがっているなんて
馬鹿みたい
ねぇ君にも見えてるかな。
新しい空の下
君の幸せと 私のこれから
願う
私が。
