ICCを始めとした、クリケットの関係者による、今大会のベスト11+1が発表された。

サッチン・テンドゥルーカ(インド)

ティラカランテ・ディルシャン(スリランカ)

クマール・サンガッカラ(スリランカ、ウィケットキーパー、キャプテン)

マヘラ・ジャヤワルデナ(スリランカ)

ABデ・ヴィラーズ(南アフリカ)

ユヴラジ・シン(インド)

シェーン・ワトソン(オーストラリア)

サヒード・アフリディ(パキスタン)

デール・ステイン(南アフリカ)

ザヒール・カーン(インド)

ムッティア・ムラリダラン(スリランカ)

(12番目の男)ティム・ソーシー(ニュージーランド)

優勝したインドと準優勝のスリランカからは、それぞれ3人が選ばれている。

インドでは、優勝の大きな理由として、キャプテンのドニの存在を上げているコメントが多いが、キャプテンとしては、準優勝のスリランカのキャプテン、サンガッカラが選出された。

また、優勝候補の最右翼に上げられながら、決勝トーナメントの初戦でニュージーランドに敗れた南アフリカからは、ベスト4になったパキスタン、ニュージーランドよりも多い2人が選出されている。

どうして、あのプレーヤーが選ばれていないのか?という声があちらこちらから聞こえてきそうだ。

さて、あなたのベスト11はどんな顔ぶれだろうか?

Panel selects ICC CWC 2011 team of the tournament


スリランカは、最後の10オーバーの猛攻で、274というスコアを、インドのターゲットに残した。

インドのイニングは、スリランカ同様、良くないスタートを切った。

というより、優勝への夢を打ち砕くような、最悪のスタートと言った方がよいかもしれない。

先頭のヴィレンデル・シュワグが、わずか2ボール目、1ランも上げずに、スリランカの豪腕ボウラー、ラシス・マリンガの餌食になってしまう。

悪夢はさらに続いた。

この試合で、国際試合での100個目のセンチュリーが期待されていた、サッチン・テンドゥルーカが、6.1オーバー目で、わずか18ランを上げただけで、またもマリンガの餌食になってしまった。

サッチンのバットのアウトエッジに当たったボールを、キャプテンのサンガッカラがジャンピング・キャッチでそのボールをしっかり受け止めた。

この時点で、大会の最高ラン獲得者は、ディルシャンとなり、サッチンは100個目のセンチュリーと、最高ラン獲得者のタイトルを逃した。

インドは、先頭の2人が、トータルでわずか18ランで姿を消してしまい、優勝の行方は、その後のバットマンの活躍に委ねられた。

続くパートナーシップは、ゴータム・ガンビールとヴィラット・コーリ。

これまでの試合では、シュワグとサッチンが高ランを上げながら、この2人が低いランに止まり、インドを苦しい展開に追い込んでいた。

この日も、始めはシュワグ、サッチンの早すぎる退場に動揺していたが、徐々に確実にランを積み重ねて行くようになった。

コーリは、21.4オーバー目に35ランで、ディルシャンの好フィールディングによってアウトになってしまったが、ガンビールはセンチュリー目前の97ランを獲得し、チームの危機を救った。

しかし、それでも25オーバー目で124ラン。スリランカのターゲットにはまだまだ遠かった。

コーリに続いて登場したのはキャプテンのMSドニ。

ドニのこれまでの成績は、8試合でわずかトータル150ラン。

この大会のドニは、キャプテンとして、チームのマネジメントやウィケットキーパーに徹しており、バッティングは、他のメンバーに任せていた。

しかし、優勝をかけた大一番で、もはやそんなことは言っていられなくなった。

この日のドニは、本来のバットマンとしてのドニが蘇った。

ガンビールとドニの活躍で、40オーバー目でようやく122ランと、スリランカのラン獲得率に並ぶようになった。

ガンビールが、41.2オーバー目にアウトになってしまったが、続いて登場したのは、この大会で攻守にわたり大活躍してきたユヴラジ・シン。

インドにも、ようやくワールドカップへの道が見えてきた。

ドニとシンのパートナーシップは、次々とランを叩き出し、スリランカのラン獲得率を上回った。

48.1オーバー目のシンのシングルで、ついに271ランとなり、勝利まであと11ボールでわずか4ランとなった。

最後に決めたのは、キャプテンのドニだった。しかも、歓喜するスタンドに吸い込まれるように飛んだシックス。

ドニは、始め、フォロースルーをしっかりと取り、打った瞬間にシックスとわかっていただろうが、じっとそのボールの軌跡を目で追っていた。

やがて、駆け寄ってくるシンやその他のプレーヤー達と、歓喜の輪に飲み込まれて行った。

大会公式サイトの試合内容のHP


4月2日(土)に、インド、ムンバイのワンケーレ・スタジアムで、クリケットワールドカップ2011年インド・スリランカ・バングラデシュ大会の決勝戦、共同開催国同士のスリランカとインドによる、決勝戦が行われた。

結果は、ホームのインドが、277/4対274/6で、スリランカを下し、地元ムンバイで、1983年大会以来、2度目のワールドカップを手にした。

この試合のマン・オブ・ザ・マッチには、MSドニが、また、大会全体のマン・オブ・ザ・シリースには、ユヴラジ・シンが選ばれた。

試合は、スリランカがトスに勝ち、バッテリングを選択した。

スリランカの立ち上がりは、決勝戦という緊張からか、あまり良いものではなかった。

トップのコンビ、ウプール・サランガがわずか2ラン(6.1オーバー)で、ティラカランテ・ディルシャンが33ラン(16.3オーバー)でアウトになってしまった。

この16.3オーバーの時点で、スリランカはわずか60ランしか上げていなかった。

続く、キャプテンのクマール・サンガッカラが、48ランと意地を見せるが、彼も27.5オーバー目に、アウトエッジのボールをドニにキャッチされアウト。

スリランカは、この時点においても、122オーバーと、低いラン獲得率に止まっていた。

インドのボウラー陣には、スリランカの得点源3人を仕留めたことで、楽勝ムードが漂い始めた。

しかし、そこに大きな落とし穴が待っていた。

4番手のマヘーレ・ジャヤワルデナが、インドの楽勝ムードに水を差すように、次々とフォーを決めて行った。

40オーバーが終わった時点で、183オーバーと、徐々にラン獲得率も上がって行った。

そして、スリランカの優勝への執念は、最後の10オーバーに現れた。

9つのフォー、2つのシックスを含む猛攻で、最後の10オーバーで91ランを叩き出し、トータル274ランでイニングを終えた。

インドには、難しいターゲットの数字が残された。

インドのボウラーでは、トータルウィケット獲得数をパキスタンのサヒード・アフリディと争っていたザヒール・カーンが、2つのウィケットを獲得、アフリディと同じ21になり、2人で、この大会の最高ウィケット取得者のタイトルを分け合った。

この大会全体のマン・オブ・ザ・シリーズに選ばれた、ユヴラジ・シンも、2つのウィケットを獲得した。