弔い方に悩んだ結果、標本にして弔ってやろうというよく分からない結論に。
もちろん標本化なんてやったことないのでいろいろ調べて試行錯誤でぶっつけ本番です。
目標は大きく!
・フトアゴヒゲトカゲの全身骨格標本化
・皮は鞣してレザークラフト作品に
素人がどこまでうまくできるかわからないけど、頑張ります。
ここから先は遺体や、途中経過のエグい写真も乗せるので、閲覧注意ってことで。
とりあえず生前の楓チャン


かわいいね!
でははじめましょう。
今回はじめての標本葬として弔われる、フトアゴヒゲトカゲの楓ちゃんです。
5歳の女の子。トランスレザーバック?
養子にきた子なのでよく覚えてない。


左胸部が黒く変色しております。
発見がすこし遅れてしまい、やや腐敗した模様。
皮を剥いで、内蔵を摘出し終わったところ。

解剖した結果、死因は恐らく糞詰まりです。
腸内に大量の固い糞がつまっていました。
あまり水を飲まない子だったせいかもしれません。
もっとたくさん野菜類をあげるべきでした。
こういうことが分かるだけでも開いたかいがありました。
まずは皮の処理からやります。
皮を少しきれいにした状態。

背骨部分と尻尾部分が固い筋でしっかりとくっついており、切りながら剥がすのに苦労しました。
ところどころ皮に穴をあけてしまった。
まあ個人的な記念の標本なんであまりきにせずこのまま進みます。
個人的には皮が剥げただけでも上出来だとおもってます。
タンパク質、脂肪酸を溶かすためにアルカリ液に浸して一晩放置。
皮の処理が一段落ついたら、今度は骨格取り出し。
ある程度デザインナイフやハサミで除肉したら、水につけてポリデント投入。
一晩寝かせてまた除肉です。
酵素パワーで細かいお肉をゲル状にとかしてくれる。
文字にしたらこれだけなんだけど、かなり苦痛を伴う作業。
まず臭いがやばい。
カセット式防毒マスクを装備して窓開けて作業していても鼻をつく腐臭。
マスク意味ねぇ…とおもって外してみたら息ができないほどの腐臭……
……
防毒マスク越しの空気マジうまい。
ワンルームのアパート暮らしのひとは手を出してはいけない領域。
ノイローゼになりながらも毎日除肉、ポリデント、除肉、ポリデント。
そんな骨取りの合間を見て、皮なめしも進めます。
アルカリ液に漬け込んだ皮。
よくわかんないから適当なところで脱灰工程に移ります。
アルカリ水に酸を加えて液性を中和すると共に、カルシウム分を取り除く。
だから脱灰なんだって。
これでカルシウム分が沈殿するはず。
これも一晩様子見。
…特になにも沈殿してないな?
まあ、爬虫類皮だし牛とかと違ってとくにしみこまなかったんだろう。
という希望的観測のもと、脱灰工程終了。
適当に水洗い。
このタイミングでウロコがペリペリと剥がれた。
濃い色素はウロコと一緒に剥がれて白っぽくなりました。
これが脱灰…?(違う気がする
綺麗にしたらなめし液に3日間ほど漬けておいた。
なぜ3日か?なんとなくです。
はい、その間にまた骨です。
ある程度きれいに除肉できたら、脱脂工程に入ります。
トレーに骨を並べて、脱脂剤を注ぎます。なみなみと。
これで油分が抜けるらしいです。

これもどの程度漬けておくものなのか、よくわからないけどあまり長いとよくなさそう…
ということで一晩で取り出し、乾燥させることにします。
その間に皮工程へ。
皮が、革になっているはず。
そう信じてなめし液より革を取り出し、水洗いです。
なんだかしっとりしているというか、変質している気がします。
気がしてるだけかもしれませんが。
革になったのかな?
適当なものがなかったので、ダンボールと発泡スチロールで虫ピンで固定。
縮まないようにピンと張って乾燥させます。

色素が抜けてなんだかお上品な色です。
尻尾の先端はウロコがのこっています。
染色する場合はこの工程で塗り込むらしいので、尻尾をすこし染色してみました。

とっても残念な感じです…(笑)
ボディのアップ

もともとレザーバックなんでトゲはほとんどないんだけど、それでもすこしはのこってるね。
ていうか顎は黒く染まるのね。
楓ちゃん怒ってる?ねぇ怒ってるの?
そして一晩乾燥。

おお!いいかんじやん!
…あれ?
…スルメかな?

染色した尻尾は普通に革になってる。

カットしてみるとほんと市販の革のよう

どうやら染色工程は必須のようです。
スルメ革を染めようとしても弾かれます。

ダメ元でスルメ革を水に浸して元にもどるか実験。

なんか薄いけどなんとか戻ったくさい。
サクッと染色して、乾かします。

うまくできるといいな…
そして翌日

とても美味しそうな、スルメになりました……。
染色はなめし直後にしなければいけないようです。
まあ、しっぽの付け根だけでも革にできたことだしよしとしましょう。
キーホルダーにでもしよう。
気を取り直して、骨をいじっていきます。
乾燥中の骨。
ぜんぜん脂が抜けた気がしないな…?

完全乾燥したらとりあえず漂白液にどぼーん

しゅわしゅわしとる。
一晩放置!

おお、なんか脂ういてるじゃん。
これだけでよかったんじゃ?
とりだしてざっくり形をつくって乾燥させます。

乾いたら接着剤つかって組み立てて完成!
全身骨格!細かい組み間違いは気にしない!


…正直、全身はかさばるから頭骨だけあればいいかな…←

フィギュアケースにでも入れてあげよう。
ド素人が初めて作ったにしてはまともに形になったなと思います。
何事もやってみることが大切ですね。
たぶんもう全身骨格を作ることはないでしょう(笑)
いろいろ教えてくださった方や、ネットに情報を出してくれてた方々に感謝!
おかげで無事に完成しました。
ありがとうございました。