摂食障害を経験して③
そんな学校でのちょっとしたストレスに加え、家庭でのストレスもありました。
兄の反抗期が来た時です。
真面目な母は兄と真正面からぶつかり、父との喧嘩も絶えませんでした。
母は仕事の事、家庭の事、更年期等様々なストレスを抱えており、子供ながら
「私だけは味方でいなきゃ。いい子でいなきゃ」と強く思ったんですね。
いつの間にか弱音を吐くことができなくなっていました。
学校でも、家庭でも居場所がないと思ってしまいました。
前の記事で話したように、過食嘔吐のきっかけはちょっとした体系のコンプレックスからでしたが、
いつの間にか不安を埋めるため、ストレスを発散するための唯一の方法となっていました。
当然、忙しいなかにも毎日三食ご飯を作ってくれる母に言えるはずもなく、気づいたら五年経っていました。
身も心もボロボロでした。
最初はトイレが居場所だったはずなのに、次第に母への罪悪感、食べたことへの罪悪感で頭がいっぱいになって、
自分を責める毎日。トイレに籠る自分がとても嫌いになりました。
歯は胃酸で溶け始め、眠れないし、一日中続く倦怠感で何をするにも無気力になりました。
この世から居なくなりたいと思うようになり、高校2年生の時、トイレに駆け込む私の
異変に気付きそこで初めて母に打ち明けることができました。