ブラームス チェロ・ソナタ ホ短調 作品38 | 音に巡る想い(2005~2010) / ビデオ画像と音楽(2011~)

音に巡る想い(2005~2010) / ビデオ画像と音楽(2011~)

クラシック音楽に目覚めたのはSP時代だった。知人から借りたレコードが
きっかけ。後にLPを集めたりしたが、時に感動して涙した頃が懐かしい
な~。/

主に四季の花や自然の風景などビデオ撮りした動画に、出来るだけ自作のBGMを付けて載せたいと思います。

先日からブラームスのチェロ・ソナタホ短調
作品38を聴いている。しかし、正直言って私に
は面白くないです。
ブログのために聴いたのですが、エントリーは
数日間見合わせていました。
が、今日もう一度・・・これ最後と・・・聴きました。
が、やはり気持ちは変わりませんね。
で、そのままの気持ちで書きます。

第1楽章  冒頭呟くような、そしてやさしく語り
かけるようなチェロの旋律は大変気に入るもの
です。それがピアノに移ってチェロと掛け合うのも
いいですね。

ところが、第2主題(と思われますが)が出る辺り
から怪しくなります。それが高まって頂点のように
なってからは沈潜ムード。もや~っとしっぱなし。
提示部が反復されてから展開部に入っても、その
もやもや感のままで、折角お気に入りの第1主題
なのに、それをもっと心地よく展開してくれたらなあ
・・・と残念に思います。
逆に好きでもない第2主題が主張されて頂点を作
るのですが、その後は再び沈潜ムードですね。
私の気分はそれを引きずるので、再現部も気持ち
よく聞こえない。

第2楽章  大変分かり易い旋律で親しみやすさも
ありますが、好みは人によって分かれそう。
中間部は同じ型の旋律で、今度はいやらし~い感じ。
だから全体に変化に乏しいです。 
旋律的には第1楽章の第2主題に通じる点がある
のかも知れません。

第3楽章  初めてピアノで活発に始まります。
ブラームスによく出るゴツゴツした旋律です。しかし、
どうも狭い空間の中で動き回っているような窮屈感
がありますね。ストレスを内に抱え込んだように感じ
ます。
曲の終りににテンポが速まるのですが、まるで最後
のもがきのように聞こえてしまいました。

全体に気は晴れませんでした。さながら今日のうっと
うしい天気のようで。

 演奏:ロストロポーヴィチとゼルキン