カムロード ステアリングリモコン 「カーナビ 検討編」 | 日本をゆっくり走ってみたい

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先日、先達の皆さんのブログを参考に、ヤフオクでランクルのステアリングを入手して交換しました。ハイエースとほぼ同じ形状なので、何も考えずにポン付けでした。

 

本革巻きでカッコ良いでしょ!。

このステアリングには10個のステアリングスイッチが付いています。

 

このステアリングスイッチをどうにか使えないものかと他力本願でネットをググると、他車のスパイラルケーブルを数個分解して組み合わせた記事がありました。


2つのスパイラルケーブルの型番が書いて有ったのでヤフオクで検索してみましたが、1つは出品が無く、1つは同じ型番でも複数の形状がある様です。
これだと落札しても使えなかったりで、ちょっとリスクも高そうですね。

 

スパイラルケーブルとはこの丸い中に、フィルム状の回線が巻かれており、ステアリングを回しても車体側とステアリング側の電気的接続が出来るユニットです。

 

「最速、最短、最安」が信条の私としては、もっと簡単に、最少の改造で、費用は極力掛けず、どうにかならないものかと試行錯誤してみました。

 

結果!

 

カムロードのスパイラルケーブルを改造する事なく、8個のナビスイッチのステアリングリモコン化が完成しました!

 

使い勝手を試しましたが、年齢とともに認識力、判断力、瞬発力が落ちてきているので、前方への目線を外す事無くオーディオの音量や選曲が、手元のスイッチで出来るのでこんな安全なことはないでしょう。

 

まだ2個のスイッチが余っているので、ハザードのステアリングリモコン化も構想だけは終わっているので、来春頃に第二弾で実施しようと思っています。

 

ここでは第一弾で実施した8個のナビスイッチのステアリングリモコン化について、「最速、最短、最安」で誰にでも出来そうな、「cub式 カムロードのステアリングリモコン化」 を紹介してみたいと思います。

 

8個までのナビスイッチのリモコン化が、ほぼハーネスのポン付けで出来ます。

 

この仕組みが分かれば、何だそんな簡単に出来るんだぁー的な方法になります。

掛かる費用はハーネスの2500円ほどでした。ハーネスを自作で作ればさらに安く出来るでしょう。

 

では、「cub式 カムロードのステアリングリモコン化」、まずは現状を知るための検討編から始めます。

 

1.検討編

1)カーナビのリモコンインターフェースを調べる
まず一番大切なのは、自車に取り付けられたカーナビの、リモコンI/Fは何が接続可能かを調べることです。
ここで
「接続可能」と書いたのは、接続するためのコネクタやケーブルが有るか、無いなら購入出来るかも含めて調べる事が大切です

折角、ステアリング側の改造が出来たのに、ナビに接続するケーブルが「判らない」、「廃盤になっていた」、「捨ててしまった」、「個別販売はしていない」等と最後に困らないためです。

 

ではご自身のナビが、下記のリモコンI/Fのどれが使えるかを調べて下さい。

 

① ナビの裏側にステアリングリモコン用のコネクタがあるタイプ。
    (トヨタ純正ナビなら本体に20ピンコネクタ、社外品ナビは20ピン変換ハーネス等)
② 赤外線リモコンでナビを操作するタイプ。
③ Bluetoothリモコンで操作するタイプ。
④ リモコンI/Fが全く無いタイプ

 

では、上記4つのタイプ別、ステアリングリモコン化の可否判定です。

 

①か②が使えるタイプなら、ほぼステアリングスイッチのリモコン化が可能です。
①のI/Fはリモコン化に一番手っ取り早いので、今回はその方法を紹介します。
②も比較的簡単に出来ますが、②しかI/Fがないナビ向けです。
③と④は残念ながら、今回のステアリングリモコン化は出来ません、諦めて下さい。

 

今回は①のリモコン化を紹介したいと思います。希望が有れば②も今後書きたいと思います。

 

ちなみに私のカーナビは上の写真の「カロッチェリア 2017年 AVIC-RW801-D」で、ハイエース5型から外した社外品ナビです。


ハイエースには6個のステアリングスイッチが付いていたので、オプションの「ステアリングリモコンケーブル」(KJ-Y101SC:定価2000円)を購入しました。

 

社外品ナビはカーメーカーのコネクタに合わせるため、トヨタ車なら「20ピン変換ハーネス」をオプションで用意しています。イアホンジャックみたいな方を、ナビ本体に差し込みます。

 

皆さんのナビもトヨタ純正以外の社外ナビがほとんどだと思うので、この手のハーネスが有るか、無いか、購入出来るかが接続可能の肝です。

 

このナビは赤外線リモコン(スマートコマンダー:CD-SC01)でも操作出来るタイプです。

使い勝手が悪いのでほとんど使用はしていませんけどね。

 

2)落札したステアリングの話し
ランクルのステアリングをヤフオクで入手した際に、出品者の 「商品説明」 に下記の記載がありました。

 

「ハイエース5型GLパッケージに付けようと思い、(ランクルの)部品を揃えたのですが、(ハイエースは)オーディオレスで購入したので(ナビから車体側の)スパイラルケーブルまで配線が取れませんでした。」

が出品理由の様です。()内は私が追記です。

 

落札後に出品者の方と電話で話をしましたが、ご職業は電気工事屋さんで私よりはるかに電気の知識を持つお方でした。
カプラーとギボシの形状がランクルとハイエースで異なるため、12ピンカプラー(純正番号:90980-12559 )とギボシ(AMP3-035056 )を部品で購入してハイエース用に組み替えまでは済んだそうです。

 

要するにステアリング側のスイッチの配線は出来たけど、車体側のハーネスがオーディオレス車は付いて無く、結果カーナビに接続が出来なかった様です。

 

3)ランクルの10個のステアリングスイッチはなに?

 

3.1)ステアリングに付いているスイッチ
①~⑧はカーナビ操作用のスイッチ、⑨⑩は単独スイッチ。(ちなみにハイエース4型は①~⑤の5個、5型は+⑩の6個)


① SEEK+
② SEEK-
③ VOL+
④ VOL-
⑤ MODE
⑥ オンフック
⑦ オフフック
⑧ VOICE(MUTE)
⑨ DISP
⑩ レーダー

 

3.2)ステアリングスイッチの線の色
① SW1:茶線
② SW2:灰線
③ アース:黒線
④ DISP:黄色線
⑤ レーダー1:橙線
⑥ レーダー2:白線
⑦ イルミ:赤線
⑧ ホーン:青線

 

4)カムロードのスパイラルケーブルを調べる
そもそもカムロードのスパイラルケーブルってダメダメなのでしょうか。テスターで接続を調べてみました。(但しこれは新カムロードで、旧カムロードは写真で見る限りスパイラルケーブルの形は違う様です。)

 

結論から言うとホーン側の4ピンコネクターには、下の写真の赤丸の所にピンが3本出ていますが、空きピンは2本しか有りませんでした。接続済みのピン1本はホーンです。

 

赤丸の左隣の黄色線が出ている、エアバッグ側のコネクターにも空きピンが2本ありましたが、特性が分かりませんでした。
車体側コネクターの2ピンは、ステアリング側コネクターの2ピンのどちらにも繋がっています。

スパイラルケーブルの内部で、2ピンが結線されている様です。

 

■検討編のまとめ
ご自身のナビのリモコンI/Fは何が使えるか?、接続するハーネスは入手可能かを調べることが一番大切です。


今回の調査でカムロードのスパイラルケーブルの空ピンが、2本使えると分かっただけでグッとステアリングリモコン化が現実的になりました。


私的には5本の空きピンが有ると何の苦労もなく、10個のステアリングスイッチのリモコン化が出来たのですが、2本だけでも有難いと思って勝手に使わせて貰いました。


スパイラルケーブルを使わなくてもどうにかなりますが、無いよりは有った方が断然良いです。

 

ここまで書くと、ピンとくる方もいるかも知れません。


読んでもチンプンカンプンな方は、どこに何が書いてあったかだけ覚えておいて下さい。


作業を進めると、後からだんだん意味が分かってくるはずです。分からなかったら書き方が悪いので質問して下さい。

 

次回は「実行編」です。

 

どんな部品を購入して、どこに接続すれば良いかを、出来るだけ詳しく紹介したいと思います。

 

近々の公開予定です。