実は二回目の妊娠のとき(一人目の赤ちゃんのとき)は、妊娠を計画していたわけではなかったので葉酸を飲んでいませんでした。
だから余計に二分脊椎かも、という結果が出た時に、
「私が葉酸を飲んでいれば防げたのに」
とショックを受けました。
結局二分脊椎ではなかったのですが、これがとても心に刺さっていて、二人目の赤ちゃんの妊娠に向けては、しっかりと葉酸を飲んでいました。
私は持病があるので子供の頃から薬を服用しているのですが、その薬の影響で葉酸も規定量を摂取していても吸収量は少ないということもわかりました。
また、私の飲んでいる薬はこの病気には昔使われていたものらしく新しい薬の方が胎児への影響が少ないと言われました。
(FMCの遺伝カウンセラーの方が教えてくださいました。この病気の専門でもないのにすごいと思います。)
そこで当時通っていた病院(大きい総合病院です)の先生にその話をすると、ちょっと自分はそこまでの専門ではないので、最近専門のクリニックが近くにできたからと、そちらに転院を勧められました。
専門のクリニックがあるならそちらのほうがいいと私も思い、早速そちらに通うことになりました。
やはり専門の先生だけあって、この病気で妊娠を希望する女性が多く来ているとおっしゃっていて、今年は患者さんの出産ラッシュで6人生まれるんですよ、と教えてくれました。
とても心強かったです。
そして葉酸も規定の10倍量を服用することになり、薬も変えることになりました。
ただ長年使っていた薬を変えるのは簡単なことではないので、徐々に僅かずつ移行していくことにしようと言われました。
その移行が完了して血中濃度が安定したら、妊娠がokということになりました。
半年から1年かけて薬を変えていき、ようやく移行が完了し、そしてめでたく、無事に、妊娠したのです。
「私にできることは全てやった」
もう心配することはないだろうと思っていました。
FMCの遺伝カウンセラーの方にも、
「今回起こった染色体異常はだいたい100分の1の確率。それが二回続けて起こるのなら10000分の1。これまで私が見てきた人で、二回連続して染色体異常ということはない。(とはいえ、両親のどちらかが保有者の場合は除きます)」
と励まされていました。