潔く仕事を辞めたパートナーと、いよいよ旅のスタート。

 

まずは、オフシーズンのイビサ島を旅行していました。

 

その最中に入った、実家の猫が天国へ旅立ったと言う知らせ。

 

実は、働きながら一人で猫の介護をしている母の様子が気になって、その前日にメールをしていました。

 

まめに連絡を取り合う関係ではないから、今思うと何かを感じていたのかも。

 

実家の近くで無情に捨てられていた子猫を、うちで引き取ることになったのが16年前。

 

以来、特に私は一緒の布団で寝たり、猫用のおもちゃや好物を買ってきたり、文字通り猫可愛がりしていました。

 

小さいから、「つぶ」という名前をつけたのも私。

 

大学へ行くため上京することになり、さらにその後アイルランドやスペインへ行くことになったので一緒に暮らした期間は短ったけど

 

「たまに帰って来るお姉ちゃん」のような位置づけで、とても懐いてくれていました。

 

つぶは毎年歳を取っているはずなのにいつまでも赤ちゃんぽくて、性格もとても甘えん坊だったので

 

本当は徐々におばあさんになっていることに誰も気がつきませんでした。

 

3ヶ月前に私が一時帰国をした時は、歯が抜けたり動作がゆっくりになったりと

 

だいぶおばあちゃんぽくなっていましたが、

 

私の滞在中ちょうど調子が良かったようで、ごはんをいつも以上にモリモリ食べ

 

2週間で1キロも太ったので(笑)

 

まだまだ大丈夫と安心してスペインに帰ってきたのでした。

 

それでもこの先長くはない、と覚悟はしていましたが、まさかこんなに早くに、、、と正直ショックでした。

 

帰国したら介護する気満々だったので、切ないです。

 

白内障の症状も出ていたみたいで、大きな病気はなくても色々な不都合と戦っていたので

 

長く苦しまなくて良かった、と思う反面

 

苦しい時に何もしてあげられなかった、死に立ち会うことができなかった無力感もあります。

 

でも、つぶは本当に最初から最後まで生命の塊のようなパワフルな存在で、生き切った、という言葉がしっくり来ます。

 

小さいのに、いるだけで家中の雰囲気をガラッと変える存在でした。

 

生命って、本当に火みたい。

 

猫がいない実家を想像すると、火が消えた後のキャンプのようです。笑

 

 

改めて、16年間ありがとう。

 

人間年齢に換算すると80歳だそうです。すごいね。

 

少し時間が経つと、悲しみよりも感謝の気持ちの方が大きくなってきました。

 

そして、唐突ながら猫のつぶについてお読みいただいた方、ありがとうございます。

 

これを書かずして先に進む気がしなくてあせる

 

明日からは通常の旅行記やカフェ日記に戻ります。