雨の日は、図書館の灯りがあたたかく見えます。
またまた朝から雨のバルセロナ…
決して雨は嫌いではないのですが、気圧の変化に弱い体質なので、雨の日は体が重い感じや頭痛がします。
今日は午前中雨が降り続いた後、午後になってしばらく曇りになったので「これはいけるかも」と思い、愚かにも傘なしで外出。
結果、目的地のカフェ(Departure Coffee Co.)に到着した途端再び激しい雨が降り出し、そのままカフェに閉じ込められる形になってしまいました。
閉店時間も近づいてきた頃、お会計ついでに「まだ降ってますか?」と外から戻ってきたオーナーに聞いたところ、
「まだちょっと降ってる。傘、貸してあげようか?」とごく普通に言われました。
近所に住んでるわけでもないし…と逡巡しましたが、「返すのはいつでもいいから!さあ、ほら!」と勢いに押し切られて都会のど真ん中で傘を借りてしまいました。笑 (ちょっとトトロの一場面を思い出してしまいます)
雨だったからこそ、不便だったからこそ触れることができた優しさ。
借りた傘を持って道を歩いていると、いつもはくすんで見えるバルセロナの街並みが急に美しく見えてきました。
順調で良いことばかりの旅よりも、トラブルのあった旅のほうが記憶に残るように、今日の出来事とオーナーの優しさは脳に深く刻まれることでしょう。
さらに、Departure Coffee Co.ではグラシア地区のSlowMov で焙煎したコーヒー豆を使っているとのことで、オーナーに「行ったほうがいいよ!」とおすすめされたので行ってこようと思います。(他のカフェを言葉を尽くしておすすめしてくるなんてやっぱり本物の良い人。)
世のコーヒー通の方達の足下にも及びませんが、「おいしいコーヒーを求めて、ちょっと遠くのカフェまで足を延ばす」自分がなんだか新鮮です。
いつかSlowMov に行けたら、詳細をブログに書きますね