Review!Review!Review!-my blueberry nights
<マイ・ブルーベリー・ナイツ>



ウォンカーウァイ監督、そしてあのノラ・ジョーンズが映画初主演ということで、


ビョークの「ダンサー・イン・ザ・ダーク」ばりの食いつきっぷりで観ました(笑)



ノラ・ジョーンズ演じる失恋した主人公は失恋をきっかけに通い始めたカフェのオーナーと仲良くなっていきます。

しかし失恋の痛手から立ち直れない彼女は突然カフェから姿を消します。


失恋の痛手を癒す旅ってよく聞くけど、失恋の痛みよりも自分を変えたい主人公の姿がクローズアップされていてなんとも前向きです。



ウォンカーウァイ作品はずっと観たくて初めて観たのですが、


きっと彼はかなりのロマンチストなんでしょうね。


ストーリーも色彩も音楽も、あったかい。


中国作品もこれから観てみたいと思いました。




ジュード・ロウ演じるカフェのオーナーの姿を見ていて、


待つのも悪くないのかもって思いました。


いつまた現れるかなんてわからなくても毎日ブルーベリーパイを焼いて待ってる。


そんな寛容な態度や相手を信じ続ける真摯な姿に、


大切なものを教えてもらった気がします。




【今日の嬉しかったこと】

実家に帰って祖母のおいしいご飯を食べたこと。

祖母の作る料理に似せようとしてもなかなかその味に近づけなくて苦戦している私。。。

改めてこれは長年の経験からできたものなんだなって思った。

今度帰る時には、色々教えてもらおうかな。


タイマー

<フーバーオーバー / タイマー>



昨日の朝から、を出しています。


冷えピタ常備。





「三十七度二分の



薬はなるべく錠剤にして。



あたし死んじゃうかも。



明日死んじゃうかも。



あなた知らない間に



今日死んじゃうかもよ。」





なーんて、大袈裟な曲を歌っているのがフーバーオーバー。




この曲は別として最近出たのが「タイマー」。




ポップでロックでかわいい歌だけど歌詞やサウンドがちょこちょこひねくれてる。




バンドでコピーをしているので、よくわかります。簡単なコードで構成されてるけどところどころ小難しいことしてる。




言いたいのに言えない。




そんな心の内が歌詞になっていることが多くて、



共感してしまうひともたくさんいるはず。



薬を錠剤にしてって言ってる時点でもう共感してます(笑)




文学的な一節もよく入っていて、



vo.の正美ちゃんは読書家なんだと思います。




私も言いたいのに、恥ずかしかったり、勇気がなかったりで



言えない事がたくさんあります。



そんなときは



フーバーの曲が代弁してくれてるような錯覚をおこすけど、



そういうの嫌っていう方もいるよね。




この曲を思い出したのはちょうど三十七度二分のが出ていたからであって、



平熱が三十五度台のあたしはぼーっとしています。



「あたし死んじゃうかも」



なんて思ったりはしないけど



そんな風にすねたり、相手の気をひきたかったりしてるとこがすごくかわいい歌詞。




いつもこういうポップロックみたいなのはあんま聴かないけど、



ふと聴きたくなるのはフーバーオーバー。





11月にライブに行く予定なので楽しみです。



ライブのレビューって今まで書いてないし書きたいな。




・・・あら、「タイマー」のレビューは全く書いてないわ(笑)




【今日の嬉しかったこと】

雑誌やネットでかわいい洋服をたくさん見て幸せな気分になった。買えなくてもかわいいものは見てるだけで幸せ。ミネトンカのブーツが今とっても欲しい!!








zazen
<椎名林檎 / 座禅エクスタシー>


前回のザゼンつながりですが、これも一緒に購入しました。


まだ椎名林檎名義時代、九州の嘉穂劇場(「やっつけ仕事」のPVのあの場所です)で行われ、"座って聴く"ことが条件だった座禅エクスタシーのライブDVD。



これは昔からのファンにとってはたまらないリリースです。



そういえば当時私はまだ中学生でした。



ライブに行ってみたいけど九州じゃ無理だし・・・と思っていたら、当日ネット中継を行っていたのです。


まだインターネットが普及途中の頃、画質が悪くて顔もわからない画面にかじりついて観たのを覚えています。


他にライブに行っている方ならわかると思いますが、セットリストがとってもレア。


カップリング曲や、カバー、セルフカバー、アルバム収録曲など他のライブではまずやらないような曲ばかりでした。



極めつけはセットリストの最後に「ストイシズム」、アンコールでともさかりえに提供した「日本に生まれて」のセルフカバー。



今、時を越えてこうしてリリースして、当時この音楽に魅了されていたことを思い出し、そして今聴いてもやっぱり良いものは良いなと感じました。




決して一過性のファッションではない、完成度の高いもの。




彼女のプロ意識、独自性、いろんなものがとりまいて、鮮度を失わない音楽にやっぱりこの人すごいなとしみじみ思ったのでした。




余談ですが、確かピストルズの「EMI」をカバーしていたはず。でもさすがに収録できなかったみたいですね(笑)




11月の林檎博ライブを楽しみにしています。




【今日の嬉しかったこと】

友達が安くておいしいおすしやさんに連れて行ってくれたこと。

お店の方もいい人でおいしかったー




zazenboys4

<ZAZEN BOYS / ZAZEN BOYS 4>


本日購入しました。


昨年の夏くらいから、80'sっぽくなったなーと思っていたら、


すっかりダンスミュージックの色が濃く出た作品になっていました。


いや、ダンスミュージックって一言で片付けてしまうのは失礼だな。



どんどん進化していく。



拍子だけではなく、音楽性だって型にはまらない、



こんな音楽がこの日本から生まれたと思うと誇りにさえ思う。




スタイリッシュな音楽とは裏腹に、



歌詞はこの日本がふと見せる冷たい部分、悲しい部分を切り取って音楽に乗せている。




冷凍都市とはよく言ったものだ。




夜の都会を歩いていると、




ふと自分ひとりがとてもちっぽけに思えて、どうでも良く思えて、




皮肉にもそれが心地良いときもあれば、



淋しくていたたまれないことも。




そんな都会の性格そのものが、



彼らの音楽ではないかと思うくらい。



個人的に8曲目「The Drifting/I Don't Wanna Be With You」が、途中からシングル曲「I don't wanna be with you」にシフトしていくところとか、


2曲目「Honnoji」のツェッペリンを彷彿とさせる部分とか、



ツボなところがいっぱいあって、



方向性は初期とは変わっても、



あぁ、わたしは本当にZAZEN BOYSの音楽性ではなくてZAZEN BOYSそのものが好きなんだなって改めて思った。



きっと離れてしまう人も、これから惹きつけられていく人もいるでしょう。



それでもまったくおかまいなしに、



彼らは彼らの信念を貫いた音楽を続けていくと思う。





【今日の嬉しかったこと】

よく働く子だねって言われたこと。そんなつもりはなかったんだけど、ふとそんなことを言われたものだから、


嬉しかったです。






pako

<パコと魔法の絵本>


見てきました!


ワーカホリックのワガママジジイ、大貫と記憶が一日しかもたない病気のパコを中心に、


繰り広げられていくお話。


ネタバレは嫌なので詳しい内容は書きません。




下妻、嫌われ松子、ときて中島監督っ!さらにグレードアップしてますね!!


誰かピクサーと勘違いしちゃうんじゃないかと思ったほどです 笑


でも色使いとか、衣装とか監督独特のものがあるもんね。




筋書き通りでは救いがなくて悲しいお話をファニーにしちゃうのがこの監督のすごいところ。


この絵本のお話も原作があったようです。舞台のね。


舞台でやるような大袈裟な演技を映画で試したと監督はインタビューで言っていました。


役者陣も豪華で個性豊か、そして演技力も○な人たちばかり。





少しでもパコの記憶に残ろうと努力する大貫。


人の記憶に、生涯に、良い影響を与えられる人間でありたいと私も思います。




"涙を止める方法がひとつだけある。それは気の済むまで思いっきり泣く事。"



病院の先生は言いました。



弱いのは悪いことじゃない。強さと弱さは対極じゃない。両方持ち合わせるものだと思います。



わたしはよく泣く。



嬉しくても悲しくても口惜しくても。



人様の同情をかうように人前で泣くのは嫌だけど、



ひとりでいっぱい泣いてすっきりするとまた前に進める。



そうやって昔よりはずっと強くなったかな。



感受性が強いことは悪いことじゃないと思いますし、むしろ感情表現ができないほど恐ろしく、悲しいものはないと思います。




そんな、心の琴線に触れて、あたためてくれるやさしいやさしい物語です。




年齢とか性別とか関係なくいろんな人におすすめします。




きっと観た後、



やさしい気持ちでいっぱいになるはず。









【今日の嬉しかったこと】


実家でたくさんおいしいものを食べて幸せだった★