久々の更新です(´・ω・`)
だいぶ間が空いちゃったわけですが、
読んでくれると嬉しい限りです
!
今回は総悟ですね、はい(・∀・)
ヒロインの名前は咲華(さきか)ちゃんです![]()
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では、どうぞ!
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「おい、咲華」
彼はいつもキラキラしていて、よく女の子にモテた。
「おい、聞いてんのか」
の割には、彼女がいる所なんて見たこともなくて。
「さーきーか!!!」
まるで女の子に興味がないみたいに。
「おい、咲!」
ぼーっと彼のことを考えていたら、頭を強く打たれた。
振り返れば少し眉を吊り上げた彼がいる。
「なあーにぼーっとしてるんでィ。」
「ああ、ごめんごめん」
彼—…沖田総悟にわたしは頭を下げる。
総悟は少し怒ったような顔をして、私に一枚の紙を差し出した。
「なにこれ?」
「開けば分かる」
総悟は中途半端に答えると、3Zの教室から姿を消した。
紙はとても小さく折ってある。
—…何が書いてあるんだろう。
わたしに心当たりは無いんだけど…。
薄く目を閉じながら折られている紙を開いた。
私の瞳に映ったのはアットマーク付きの英語の羅列だ。
…これ、総悟の携帯アドレスだ!
総悟は携帯を持っていなかった。
私は“卒業前だから勝ったんだ~”なんて思いながら羅列に見とれる。
バッグから乱暴に携帯を出して、すぐさま総悟のアドレスを登録した。
“沖田総悟”、私の初恋であり、大好きな人。
「三つ葉のクローバー」
家に帰って、すぐさま携帯を開いた。
『咲華です、登録よろしくね』
1時間近く迷って書いたのはたったこれだけ。
震える親指で送信ボタンを押した。
~♪
送信してすぐに携帯の着メロが鳴った。
画面に“沖田総悟”と表示される。
~~来たっ!
私は急いでメールの返信を見た。
『おう』
ってそれだけ?
『アドレス帳はどのくらい増えたの?』
『10人くらい』
『そうなんだ』
会話が無くて、どうすれば分からなくて、親指は震えたまま。
もっと何かアピールしなきゃいけないのに、言葉が見つからない。
こんなに愛しくて、気持ちが溢れ出しそうなのに。
そんなとき、携帯が鳴った。
『もうそろそろ、卒業だな。咲華、ジャンプ大学だろィ?』
そうだった、私たちは卒業間近なんだ。
私は夢を叶えるために第一志望だったジャンプ大学に進む。
総悟は剣道の先生になるらしいから私とは全く離れ離れだ。
『うん、そうだよ』
携帯のボタンに涙がこぼれ落ちた。
この涙の意味はきっとある。
だけど分からないフリをして、いつも通りを装うような返信をした。
離れ、離れか。
総悟とは小学生からずっと一緒だったし、
家も近かったりしたから帰り道会ったりもした。
だけど私は卒業したら、一人暮らしを始めるんだ。
そう簡単に総悟には会えなくなるんだ。
そんな思いがうずまいて涙は止まらなくなっていた。
「早く渇いてよ…」
私が小さく呟いたときだった。
~♪
総悟からのメールを知らせる着メロ。
涙は収まらないけれど、右手を伸ばして携帯を取った。
『寂しくなるな』
たったそれだけ。
だけど私は苦しかった。
『今すぐ銀魂公園に来て』
あまり意識なくそんなメールを打っていた。
私は部屋着から一番の自分のお気に入りに着替えて、部屋を出た。
—逃げてばっかりじゃだめだ。
時刻は午後8時。
すっかり周りは暗くなっていた。
でも総悟はいつもキラキラしていて、こんなに空は真っ暗でも、
総悟だけは怖くなるくらいハッキリ見えた。
「総悟、」
口から出た言葉は信じられないくらい震えていた。
総悟はゆっくりと振り向いた。
「ごめんね、夜遅く。家、大丈夫?」
「おう」
やっぱり総悟の言葉は短くて、息が詰まってしまう。
だけどここで言葉を止めたら呼んだ意味がない。
「総悟、あのね」
何て口に出したらいいんだろう。
こんなに好きで心臓もバクバクしてる。
「…総悟、好き」
自分でも小さすぎる声にびっくりした。
でも、総悟はきちんと聞いてくれていた。
「…うん」
本当は照れ屋な総悟。
もっと何か伝えたかったけど言葉少なく済ませようと思った。
「あ、明日。またこの時間に待ってるから…もし返事がいいなら来て」
少し早口になりながらそう言うと、総悟はゆっくり頷いた。
「じゃ、じゃあ」
「おう」
本当に総悟は緊張しているようで
もう“おう”しか言っていない気がした。
照れ屋なのは知っていたけどここまで緊張されると私もドキドキする。
結果がきっと駄目なことは私にも分かる。
だって総悟はそうゆうのに興味ないから。
だけど気持ちは伝えたかった。
だからもう十分。
「…好きだよ、」
遠くに行った総悟の背中に聞こえないように小さく呟いた。
銀魂公園についた。
携帯を開いて時刻を見ると昨日と同じ午後8時を表示している。
きっと総悟は来ない。だけど期待してる自分がいるのも事実。
だって総悟は“寂しい”って言ったんだ。
あの言葉に強い意味が無いことなんて百も承知だけど、
私はもう一度、総悟に会いたかった。
私はもう一度、この前より大きな声で“好き”って言いたい。
もう春だというのに吐息は白くなる寒さ。
私は持ってきたカイロを大切に握って待った。
一8時半。
「やっぱ来ないかあ」
そんなことは最初から分かっていて、
それを分かりきっているのに来たんだ。
私はカイロをもう一度ポケットにいれた。
…ー帰ろう。
私が立ち上がった時だった。
「咲華!」
名前を呼ばれてドキッとした。
この声はあの人、総悟だ。
ゆっくりと振り向くとそこには息を切らした総悟がいた。
「
悪ィ、待たせちまいやした」
総悟は運動神経はすごくいいし、そう簡単に息なんて切れない。
「そんなに急いで何かあったの?」
この質問を待ってました、とでも言うように総悟はニヤっと笑った。
そして可愛くラッピングされた何かを私に差し出した。
「なにこれ?」
「やる」
私はその何かを総悟から受け取った。
「開いていい?」
そう言えば総悟は無邪気に笑って頷いてくれた。
赤いリボンをほどいて薄いピンク色の袋の中を見る。
私の目にはキラキラしたものが映った。
「…総悟、これ…」
取り出して、分かる感覚。
三ツ葉のクローバーの形をしたストラップ。
「覚えてたんだ…」
「まァな」
私は四つ葉のクローバーより三ツ葉のクローバーが好き。
だって幸せは四つ葉みたいに特別じゃなくても、
三ツ葉みたいにどこにだって溢れてると思うから。
その話を小学生くらいの時に総悟にした。
まさか覚えてるなんて思っていなかったから思わず涙が出た。
「ありがと、う…」
総悟の前で泣くのは久しぶりで恥ずかしくて俯いた。
総悟はそんな私の頭を撫でてくれた。
「ほら」
総悟は携帯を差し出した。
初めて見る総悟の携帯に戸惑いながら、
総悟が私に携帯を差し出した意味が分かって更に涙が溢れた。
「…お、おそろい…」
震える唇からやっと言葉が出た。
総悟の携帯には私と色違いの三ツ葉のクローバーのストラップがついていた。
「俺がこれ買うのにどんだけ苦労したことか…」
強気でドSな総悟が私のためにプレゼントを選んでくれている姿を
想像してみたら何だかとても暖かい気持ちになった。
「ごめんね、本当にありがとう。総悟、好」
「好きでさァ」
私の言葉を遮るように総悟がボソッと言った。
ー…好き?
総悟、私に好きって言ったの?
そんな特別な言葉を私にくれたの?
私と同じ気持ちでいてくれたの?
「ほんと…に…?」
嬉しすぎて呂律も回らずに言葉を吐き出した。
総悟は優しく私を抱きしめた。
「寒ィ思いさせて悪かったなァ」
「本当だよ…」
私の瞳から出る涙は少しも冷たくなかった。
むしろ暖かい、春の匂いがした。
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これは実はとっくに書き終わっていました(・ω・)/
だから季節外れなんです、許してください
!
甘いようなほんわかのような、
微妙な感じになってしましましたが、
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!![]()
莢


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