(*´Å`*)不思議なお話し。妖怪百一話し外伝 | 戦うコスプレアーティスト!

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真夏のミステリー子供の頃の不思議な体験をお話します。

妖怪百一話し外伝 小学校の怪


小学生の頃父の仕事の都合で引越しを重ねていた2~3ヶ月で年数回転校を繰り返していた
不思議な体験をしたのはとある田舎の学校での事
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木造2階建ての古い小学校昼間は生徒で溢れてて賑やかだが夕暮れ時になると様相が一変する
オレンジに染まる空と古い木造の校舎の影は何故か不安な気持ちになる。

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校舎は静まり返り動く物は自分自身の影だけ先生は早く下校するようにと毎日言っていた
田舎の学校で遠方から歩いて来る子供も居るので3時の下校時間を過ぎると学校近隣の子供しか居ない
転校してきてすぐに聞いたのが子供の行方不明が度々起こるらしいとの事。

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校舎の中庭に土蔵造りの倉のような倉庫があり老朽化していて立ち入り禁止のロープが張ってる
錆びた大きな鉄の扉があり異様な雰囲気を放っていた生徒はここで夕方に不思議な影を見たなど
お化けの話題に事欠かなかったが先生も子供達が近寄らないように良くお化けの話をしていた。

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学校に馴染んでくるといつの間にか遊ぶ友達が出来ていた
放課後の一時間ほどは彼とよく遊んでいた何処のクラスなのか知らなかったけど
彼は学校の秘密の場所凄く詳しかったのを覚えてる。

「今日お化け倉庫はいれるよ」

彼はそう言うとスタスタと土蔵の方に向かった置いていかれないように慌てて彼を追いかけた。

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大きな赤い鉄の扉が開いていた中は薄暗い入り口で躊躇していたら中から彼が呼んできた
ドキドキしながら入り口から中を覗き込んでみるけど彼が見当たらない、
かくれんぼのつもりかなと思ったけど色々な噂を聞いてる場所だけに踏み入る事が出来なかった

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彼が気になり思い切って中を覗いてみたら壊れた屋根から光が差し込んでいた
地下に降りる階段がボーっと浮かび上がっていた

「早く出ようよ!」

気味が悪いし怖い話を聞いてたので直にでも帰りたかったけど彼を残して帰る訳にも行かず
入り口で待つのが酷く心細くなっていた。

「来てみなよ面白い物があるよ!」

彼の声が地下に降りる階段から聞こえた

「もう帰ろうよ!」

彼が階段の所まで上がってきた
「大丈夫だって。」

彼は階段のそばに立って手招きしていた。


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ズル ズル ズルル!

何かを引きずるような音が聞こえた
階段の側に立つ彼の横に何かの影が登ってくる!

「うわあ!」

彼はその影に引きずりこまれたはっきりと見えない筈なのに
彼を階段に引きずり込んだ者を見てしまった!

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見えないはずのものが見え頭の中に鮮明に蘇るその目は自分自身に向けられている
慌てて先生を呼びに行く無我夢中で追いすがる影におびえながら


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その後すぐに原因不明の高熱になり学校もそのまま転校する事に
混沌とする記憶とその後彼はどうなったのか気になったまま妙な後ろめたさから親にも尋ねていない
小学生の高学年になりその当時の新聞にその小学校が取り壊しとなった記事が書かれていたのを読んだ
あの土蔵も写真に載っていて戦時中には沢山の方がその場所でなくなっていたらしい
終戦からその土蔵は一度も開けられる事が無く校舎と共に取り壊されたらしい
子供の頃の記憶は夢うつつかまぼろしか
ただ自分を見据える目だけが何度と無く夢に現れていたのは間違いは無い。

第一夜

第二夜

第三夜

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