グアムの天気が気になる方はこちらのブログをチェック!


現在のグアムの天気をお届けしているブログ。

↑  ↑  ↑  クリック  ↑  ↑  ↑








あ、

ちなみに彼が実際ホームレスかどうかはわかりません。

彼の外観と行動等をみていてそうかな、と。

決めつけるのはあんまりよくない事ですけどね。






それは2ヶ月程前のランチ営業前。

オープンに向けて準備に忙しい最中に

スタッフ(女の子)の一人が怖がった感じで

「sashi、ちょっと外に居るよ。」

と。

外に目線をうつすと

店の外にだしている椅子にホームレスらしき人が。

以前から時々みかける彼。

タモンにも時々出没するので

グアム在住だけじゃなく

旅行者の方もピンとくる方もいるかと。

白人系で、背が高く痩せ形、

一番の特徴的には大きな声で常になにかを言っている彼。

結構知っている人多いんじゃないですかね。

んで、そんな彼が店の前で

大きな声だしながら

自分の荷物を一面にばらまいている。







「どうしようかな。」






ま、オープンまで20分あるからとりあえず放っておこう、

と。






そんな中でもスタッフ同士は彼の話でもちきり。

んで冗談半分で

「でもホームレスもあれは仮の姿で実は家持ち、しかも豪邸!」

的な都市伝説を披露する私。






すると急に静かになる彼。

荷物をまとめる彼。

突然ダッシュする彼。

店の前を通るタクシーを呼び止める彼!!!

で、乗り込む彼。





「で、伝説じゃなかったぁぁぁぁぁ!!!」





でも動かないタクシー。

しばらくの後、

わめきながらタクシーを降りる彼。

ま、乗車拒否でしょうね。

それが違法なのかどうかしりませんが

その運転手の気持ち、普通でしょうね。

あ、グアムのタクシーはドアを自分で開けて乗り込むので

乗る迄は誰でもできます。

で、戻ってくる彼。

荷物を再度広げる彼。

声が更に大きくなった彼。








そろそろオープンの時間。

変わらず何かをつぶやきながら

荷物の整理(か散らかしている)をしている彼。

ま、来店のお客さんで不快に感じる人

もっと言えば

スタッフの女の子みたいに

恐くて入れない人もいるかも。

さすがにまずいので声をかけてみる私。







「Sir、これからオープンするからもし良かったら場所の移動をお願いしたいのですが。。。」

できるだけのリスペクトと丁寧な言葉で、

っと言い終えるかどうかで

ちょっと悪い言葉を吐きながらちょい乱暴な動きを、

したかどうかの時に

彼の手がメニュースタンド(表面ガラスの立て看板)

に当たってスタンドが倒れそうに、

なったところを

瞬間的に彼が倒れる寸前に止めた。

もし倒れてたら壊れてたでしょうね。

んで、

その止めた手で今度は何故かその看板を持ち上げて

バットのスイングなら2回ほどして

んで目の前の車に振り下ろそうとする彼、

そこで私もさすがにチョイ大きめな声をあげて止める。

か止めないかぐらいで自分で止める彼。

ここまでほんの数秒でしょうか。

んで、

スタンドをきちっと立てて

散らかってた自分の荷物をバックパックにつめて

大きな声を出しながら去っていく彼。







ま、彼もなんだかんだで捕まったらまずいでしょうし、

そこまで悪さはしないでしょうが

カッとなってれば。。。

分かんないですよね。

んで思う。







「ん、実は意外にいいヤツなのでは?」







ま、その言動やらなんやら

褒められたものではありませんが

私がきになったのは

倒れようとしているスタンドを咄嗟に止めた彼の行動。

普段の行動を飾る(またはその逆)ことはできますが

咄嗟の時に人間としてのその人の本当がでると思う私。







「今度来たら話かけてみようかな。」








1週間ほど経ったでしょうか。

その時は営業中、

キッチンで奮闘する私の耳に

なにか聞き覚えのある大きな声が近づいてくる。

振り向くとレジの前に彼。

非常に戸惑っているホールスタッフ。

彼がどういう人か気づいているお客さんが半々。

そんな状況。






「やべぇ。」






速攻キッチンから飛び出て彼に対峙する私。

声大きいし、普段から何いってるか分からない彼、

でも理解できたのは

「ライスが欲しい」

と。






なるほどね。

じゃぁ、ってことで取りあえず外で待っててくれと伝る私。

おとなしく店から出て行く彼。

カレーの持ち帰りを1つ作って

外にでると待っている彼。

「Here you go, Enjoy!」

っと伝えてカレーを手渡す私。

すると突然手にもっていた紙幣を渡してくる彼。

「No no no, Keep them for tomorrow.」

っと断る私。

「Thank you, God bless you」

っと去っていく彼。







ふ~ん、金もってんだ。

ってか、無下に申し出を断るのも失礼だったのかな。

そんな事を思う私。









それからまた1週間ほど経って、

「ライスくれ」

っと店に入ってくる彼。

その時はオープン前、仕込みをしている私。

それを見て

「ボス!手伝おうか?」

っと言う彼。






「マジで!?」







ま、実際手伝ってもらう訳にはいきませんが

とにかく嬉しい気持ちになる私。

その時はオープン前、

まだご飯も炊けてない。

「カレーどうだった?」

っと聞く私。

「I liked it」

っと答える彼。

ま、不味いとはいわないわなと思う私。

せっかくなのでほんの少し彼と会話をすることに。

曰く、

ずっと以前にハワイから来た、

仕事がなくなって、

飛行機のチケットもなくなって、

できればハワイに帰りたいんだけど、

そんな感じの事を話す彼。

んで、

ご飯が炊けるまで15分ほど待っててくれと伝える私。

外にでていく彼。

どっか行ったなと思って、んでしばらくすると、

大きな声であくたいをつきながら

私の店の前を通り過ぎていく彼。

おそらくですが、

近隣の人からなにか言われた様子。

んで帰ってこない彼。











それからまたまた1週間後

「ライスくれ。」

っと来店する彼。

カレーの持ち帰り、

その時はチキンカツもつけて。








それから週一の頻度で来店する彼。

「ボス!ライスくれ!」

さすがに店内はまずいので

外で待っててもらって

カレーライスと、あればトッピングも。







んで先週、

「ボス」とよばれるのは好きじゃない私。

スタッフにもそうしてもらうように

「俺はsashi。ボスと呼ばずにsashiって呼んでな。」

で、それからはそうする彼。

で、彼の名前を尋ねてみると

「Mike」だそうで。









スタッフやお客さんのなかには

「調子にのって毎日くるようになるよ。」

等と助言をくれる方もいます。

でも、おそらくですが彼はそれをしないと思うんですよね。

見た目とか言動とか、

ま、街でみかけても関わりたくないタイプ。

店舗とかの前にいると

おそらくは厳しい対応されてるんだろうな、と。

蔑まれるから、余計に反発する。

それでも、なんというか

ちょっとしたところ、

最初のスタンドの一件、

店の外でおとなしく待つとか、

そういうとこをみてると

彼、根本のところはちゃんとしてると思うんです。







アメリカ本土のレストランでは

ホームレスの人達に炊き出しとか、

余った食べ物を寄付したりとか、

そういう活動やったりします。

グアムではそういう話しは聞きませんが。

私がロサンゼルスのダウンタウンの店のマネージャーをやってたとき。

今はかなり変わったそうですが

当時のダウンタウン(南側の一画)は結構なホームレスが存在してました。

昼間でも徒歩は勿論車で通るのも相当勇気が必要な程度。

他の街から警察がそういう人達を連れてきて

ダウンタウンの一画におきざりする、なんて問題もあったり、

そんな場所。

アメリカの企業って、

地域の問題があれば積極的にサポートしたりします。

私が働いていた店でも

お店としてホームレスのサポート活動もやったことがあります。








「働けば良いじゃん。」

そういうのは簡単。

そう簡単にできない人や環境、状況はあるわけで。

「明日は我が身。」

的に考えて、

お金や食べ物をあげたりする人、

アメリカでは多いと思います。

見方はいろいろあるでしょうが

私はアメリカ人の考え方の良いところだと思ってます。







相変わらずカレー屋経営に余裕はありません。

人の事構ってる立場でもないんですが、

幸いライスとカレーは売る程ありますからね。

ま、週一くらいの食事なら提供できるかな、と。

彼のお腹と心が少しでも膨れてくれたら嬉しいな、と。











ブログランキングに参加してます。
ダウンのアイコンをクリック頂けるとポイントが入ってブログの順位があがります。応援よろしくです!

にほんブログ村 海外生活ブログ グアム情報へ
にほんブログ村