ニールセンとFacebook、オンライン広告の効果測定・分析サービスで提携 | 渋谷ではたらく広告思想と技術革新

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ネットを中心に広告業界で起こっている広告の工学的・社会デザイン的(技術革新)な変化と広告の理論的・理念的(広告思想)な変化の2層構造の関係や

会社のことなど、日々考えていることを少しアウトプットしていきます。

ニールセンとFacebook、オンライン広告の効果測定・分析サービスで提携


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提携の第一弾のサービス「Nielsen BrandLift」は、

フェースブック社のホームページ上のオプトイン方式を活用して、

サイトに表示されたディスプレイ広告に対する消費者の意識と購買意向を調査する。


 ニールセンは、今週、このサービスをテストパートナーの協力のもとに市場導入し、

来月以降、米国でのFacebookの広告主に向けたサービスの提供の開始に備える。

現時点では、米国以外でのサービス開始は未定。


 Facebookは今年9月に全世界のユーザー数が3億人を突破。

すべてのウェブブランドの中で、米国で4番目に多い

ユニーク・オーディエンスを集めており、ユーザー1人あたりの

滞在時間が最も長い平均5時間46分4秒となっている。


また、今年8月の米国ディスプレイ広告の視聴率シェアで14.7%を占め、

広告媒体としても成長を続けている。

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第一弾、だからいいけど、


そろそろ「ディスプレイ広告に対する消費者の意識と購買意向を調査する」


みたいな調査から抜け出さないと、


ネット広告の効果も頭打ちになっていく危険が。



SNSなんだから、


もっと全然違うアプローチがあると思うのだが。



そもそも、「広告効果」は


広告主のビジネスモデルや業態に依存するので、


それぞれのメディアが、相対的に効果が出そうなドメインに絞って


こういう取り組みをしていったほうがいいと思う。



何となく、こういう既存の広告効果みたいな概念に引きづられて


こういう調査をしていくから


どんどん新しいメディアがダメになっていくのだと思う。



広告効果は、それぞれの広告主が定義するものであり、


メディアが事前に持っているものではない、と思う。



こういうのは、


「言説」に近い取り組みかと。