CREDO⑤
第5日 『CREDOの起源 ~ まとめ ~ 』
「我が信条」の英語による原文を読むと、
“We are responsible to ~ ”という言葉が繰り返されている。
これからも、
「行動指針」というより、「ステークホルダーに対する同社の社会的責任」を
明示したもののように思われる。
これを裏付けるものとして、J&JのCREDOが、
CSRを半世紀も早く取り入れたものだと評するものもある。
R・ウッド・ジョンソンの言葉にもあるように、
これら社会的責任を果たすことによって、
ステークホルダーサティスファクションを向上させ、
結果的に、企業はより多くの利益を生み出し、
企業の恒常的な成長を見込むことができるのであろう。
また、社会的背景に敷衍すれば、
「我が信条」の前身とも言える“Try Reality”が発表された
1930年代前半のアメリカは、
1929年からの大恐慌により、失業率25%に達するほどの状況であった。
そして、現在も、サブプライムローン問題に端を発し、
リーマンショックに続く世界同時不況により、
世界中の企業が経営に苦しんでいる。
企業経営の理念・哲学をいち早く見抜いたR・ジョンソンのもと、
100年前の大恐慌を生き抜き、
今や世界を代表するグローバル企業にまで成長した
ジョンソン・エンド・ジョンソン社から学べることは多いはずだろう。
そして、CREDOの名をさらに世界に広めたのが、
かの有名な「ザ・リッツ・カールトン」であるが、
その話はまた次回以降に。
以下、余談ではあるが、
1930年代の世界恐慌から脱却するため、
F・ルーズベルト大統領の下で実施されたニューディール政策下で作られ
アメリカ経済を立て直すきっかけともなった
ファニーメイ/フレディマック(連邦住宅抵当公庫)が、
今回のサブプライムローン問題を引き起こすのに一役買っていたのは、
歴史の皮肉である。
「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」