うちの高校の卒業式では、「蛍の光」「仰げば尊し」を歌います。
本県の高校では、このパターンが多いようです。
ところが先日、うちの吹奏楽部員に聞いてみると、
ほとんどの部員が、そんな歌歌ったことないんだそうです。
中学校では、合唱形式でやるところが多いのでしょう。
文語調の古くさい歌詞の「蛍の光」「仰げば尊し」なんて、今の子は知らないのでしょう。
でも、高校生は「仰げば尊し」を泣きながら歌って巣立っていきます。
さて、朝日新聞の12月25日付の記事より引用させていただきます。
「蛍の光」は、スコットランド民謡「AULD LANG SYNE」(遙か遠い昔)に、明治時代にふ文部省取調掛が詞をつけたものです。
さて1919年、後にニッカウヰスキーを創業する竹鶴政孝さんが、スコットランドの大学でウィスキーづくりを学んでいました。
そんなとき、柔術を教えるために訪問したカウン家で、教え子の姉として出会ったのが、リタでした。
ある時、鼓を持っている政孝に、リタが自分のピアノと合奏しないかと誘いました。
2人が共に知る曲はありません。
ためらう政孝に、リタの妹が「AULD LANG SYNE」ならご存じかも、といい、リタはピアノで旋律を弾き始めました。
それは祖国で聞き覚えのあった「蛍の光」でした。
政孝はうなずき、合奏しました。
これをきっかけに2人は親しくなり、結婚したそうです。
ほかに、朝鮮半島ではこの歌は、愛国歌として親しまれているそうです。