庭仕事ができない梅雨時は、家の中でやってみたかったことに挑戦できる絶好のチャンス。かじった程度で止まってしまっていた草木染めをものにしてみたくなり、見切り発車隊長のわたしにしては珍しく専門書を入手して、わりと読み込んでから再チャレンジしました。
染め素材に選んだのはベジタブルガーデンで茂っているセントジョーンズワート。自律神経に作用するハーブで、抽出した成分を抗鬱剤に使っている国もあるほど強力なようですね。
いつか更年期がきたら使ってみようかな?と軽い気持ちで迎え入れたのですが、育て始めてからしばらくして効能を改めてみると、副作用に「物忘れ」という恐ろしいワードが!!!ヤバいよヤバいよー
そんな物騒なものは使えません!ということで処分しようと考えていた最中、染色材料としても有能であることを知ったので残すことに決めたのでした。
さあ、染めていきましょう!今回染めるのは麻布なので豆乳に浸して下処理をしました。麻布は下処理抜きだとほぼ何も起こらないので大事な作業です。
セントジョーンズワートから出た綺麗な濃い染液は三番だしならぬ、三番液。ものにもよりますが、基本的には煮出しの回数を重ねるごとに液の色は濃くなります。
このあとに使う媒染液との化学反応で染まる色が決まるのですが、ここで色にかなりの差が生まれるのが染色の面白いところ♫
好みでいうと鉄媒染ですが液を作るまでに1週間かかるので、薪ストーブの灰を使うことにしました。染色→媒染→染色を繰り返しますが、当然染めを重ねるほどに濃くなります。今回は実験なので2度のみ。
色が出なくなるまで洗ったら陰干しします。色味の結果が静かに浮き出るこの瞬間はわくわくドキドキ。気になって何度も見にいってしまいます。他のことがおろそかになって困る(笑)
天気は悪かったものの風が強くて、バタバタ仰がれて何度も森へ飛んでいきそうになりながら、ありがたいことにサッと乾きました。
気になる染色結果は、黄色みの強い優しい緑。この綺麗な麻布を庭仕事用のアームカバーにしたら庭仕事がもっと楽しくなるかしら!森やガーデンは染色素材の宝庫。次は何を染めようか、今からそのことで頭がいっぱいです。
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今日も雨。
なので染色日和です(やった!笑)
みなさまも良い週始めを♫