昨日の声楽のレッスンで、衝撃を受けた。

これまでずっと、大きな声を出そう出そうとしていたことが、間違っていたらしかったです。

そもそも声の小さいのが悩みで始めた声楽。
少しは大きくなったものの、声楽家の声量としてはまだまだだし、きんきんしてて美しくない。豊かに響く大音量を手に入れようと、日夜必死で叫んでました。

今の先生の前に少しだけ教わったボイストレーナーも、叫べば叫ぶほど喜んでたので、それが正解だと思ってたのです。

今の先生からは、しょっちゅう「もっと息を細く」と指摘を受けてましたが、「細く」をイメージしつつも、力いっぱい叫ぶのは変えることはなかった。

それが、この間ふと、「大声を出そうとするのをやめて、キンキンしない範囲の音量で歌ってみたらどうなるのだろう?」と思って昨日そのように歌ってみたら、

「うん、よくなった。それならちゃんと響きます」

とフィードバックされた。
小声すぎないかと心配でしたが、その声の出し方ならホールの後ろまで響くであろう、と。

そうだったの?!

レッスンの録音を聴き直すと、歌声は「叫んでた頃よりはマシ」というレベルではあるが、マシはマシ。
迫力はない気がする。でも大声の迫力が必要かと言われると、それも違う気もする。

わたしはずっと、声楽では誰もが、大音量で太くドラマチックな歌声を目指すのだと信じてきました。そういう声でないのは、訓練か才能か、どっちかが足りないのだと思ってた。
そしてその声になるのはまず、大声を出す練習からだと。


年齢的な難しさもあるけど、自分と違う声を目指してたために足踏みしてたところもあるかもしれない。


新しい方向で、またやり直し。なにが正しいかなんてわからない。いろいろやってみる。