埼玉県の飯能駅からバスで30分ほどの山間のまち、原市場を訪れました。
最近知り合った方がこの町在住で、地元でアロマワークショップを開催するというので、アロマも知りたいし、それ以上にこの場所に惹かれて。
 

バスが進むにつれて秘境感が漂よい、現れたコミュニティスペース、HARAICHI。

 

 

HPに書かれている、
「暮らしと自然、そこに流れる時間の調和に寄り添うモノコトココロ。」
まさにそんな場所。

 


アロマというと、わたしのイメージはリラクゼーション。
チープで頭痛がする香料か、自然派マーケティングで高価格な精油か、と非常に偏った見方をしておりまして、心身の健康に香りの力を借りたい気もするけどどっちも選べない、と思っていました。

今日知ったのは、結構衝撃的。
天然アロマと謳っている商品でも、化学合成物質が使われていることがあるんだとか。
香りは一瞬で脳に届き、オイルも経皮吸収で体内に入っていくので、化学物質の影響は大きいようなのです。

100%天然のエッセンシャルオイルも、どんな育ち方をした植物から抽出したかで、ずいぶん違うそう。

作り方を聞いて、いい精油が高いことに納得しました。

 

(持ってきてくれたたくさんの精油から、みんなでわいわい好きな香りを選んでハンドクリームを作りました。楽しい)

 

エッセンシャルオイルの香りは、好みはあるけれど、当たり前だけど、すごく自然で心地がよい。

それにどの香りをどれだけ嗅いでも、頭が痛くなったり気分が悪くなったりしないので、驚きました。

 

天然は天然で、作用が強いから使うには知識も必要。はっきり言って、面倒です。

スキンケアとかお薬代わりとか心を落ち着けるためとか、日常のいろんなことに使えるけど、何をどう使うか、いちいち自分で考えなきゃいけないじゃないですか。しかも、高い。

なんですけど。
このHARAICHIという場所でお話を聞いていると、すーっと心に入ってくる。

慌ただしい日常では、精油の香しさや効能も右から左に流れていってしまうことが、ここではしっかり受け止められる。
 

なにより講師を務めた知人が、商品を、使う人だけじゃなく自然環境にも生産者にもいいものを選んでいて、たくさんのものを持つより、本当にいいものを厳選して身の回りに置いている、そういう生き方をしているようにお見受けして、それがすごく素敵だったんですよ。豊かに見えたのです。すごく忙しい毎日のはずだけど、できるんですね。

安く手軽にたくさんのものを手に入れて、それで不調を起こして、また大量の安くて手軽なものでケアしまくって、それで忙しくしてたのが、今までだったんじゃないかな。

 

ゆっくり、少なく、という生き方は知恵と忍耐がいるけど、そんな生き方をしていきたいなあと思いました。お話より場所より、人の生き様にいちばん影響受けますね。

いい時間でした。