アカリ・リッピーさんの講座で、アーユルヴェーダの「ディナチャルヤ(1日の理想の生活習慣)」というものを学びました。
その1日は、去年8月、スリランカのアーユルヴェーダ施設に8日間滞在した時の過ごし方そのもの。マッサージの時間だけがアーユルヴェーダじゃなかったんだ! とようやく知りました。

スリランカでは、自然に囲まれた静かな環境で、毎朝晩のヨガ、オイルマッサージなどの施術、アーユルヴェーダに則った食事、体質に合わせて処方された薬、などが提供されました。せっかくだからと、滞在中は完全にオフラインに。おかげで「ながら食べ」もないし、波の音、風の音に包まれて、マインドフルに過ごせました。
 

(体質に合った食事を、波の音を聴きながらじっくり味わいました)


その結果、思考の嵐だった脳は静かになり、すっかりリフレッシュ。
しつこく悩まされていた頭痛やじんましんも、あれから5ヵ月間、一度も起きていません。

こうした変化を、どちらかといえば施術よりも環境やデジタルデトックスの効果が大きくて、だからアーユルヴェーダの効果かどうかわからない、と評価していました。

しかし、「ディナチャルヤ(1日の理想の生活習慣)」として教わった生活リズムや習慣は、滞在中の過ごし方と同じ(ただし普段はマッサージは人にしてもらうのではなく、自分で行います)。あの毎日それ自体がアーユルヴェーダだったんですね。

本来は施設で行っていたよりもっとずっと細かく、24時間を通じてやることが決まっています。何時に起きるか、この時間帯はこう過ごすといいとか、これをやるならこの時間帯に、とか、朝はこれとこれ、夜はこれとこれをしましょう、などなどたくさんある。

(朝焼けとともにヨガ)


そう聞くと窮屈な感じがしますが、要は自然のエネルギーに沿った過ごし方であって、もっともラクで、調子がよく、健康でいられる過ごし方、結果的にハッピーでいられる過ごし方、と理解しました。まさに「アーユル(生命、生活)ヴェーダ(智慧)」。

帰国後はすぐ元の生活に戻ってしまった。モノと情報にあふれ、やるべきこと、やりたいことで目いっぱいの日本では同じように過ごせないなあと感じていました。

でも健康で美しくハッピーでいたいので、やってみる。どんな変化があるか、楽しみです。