昨日に続き、かつて抑うつ時に書いたブログからの転記で、療養期間の過ごし方を知りたくて読んだ本の紹介。休職から1ヵ月くらいの時期に書いたものです。
この頃は、突然ごく普通の調子の日が現れたと思ったら、すぐドスーンと落ちる、のをくり返していました。
実際にこういう本を参考に過ごせたかというと、全然~ですが、なんの針路もないという不安感が少しはぬぐえました。
■『完全復職率9割の医師が教える うつが治る食べ方、考え方、すごし方』
抑うつ状態ですね、3か月自宅療養!
となって救われたわたしですが、自宅療養って何すんねん?!
どう過ごすのが療養なのか、なにも言われてない。最初の10日間くらいはエネルギー切れでこん睡状態でしたが、その後は、どれががんばるべきことで、何は無理せずいるべきか、どこに向かっていけばいいのか、途方に暮れました。食事や考え方についてはいろんな本がありますが、「すごし方」を知りたくてこの本を手に取りました。
冒頭に、「「この本を読まずに、うつ病からの回復をあきらめるな」という強い思いで、本書をまとめました」とあります。うつに関しては困ったちゃん扱いする論調も世間にあり、実際そういう人もいると思いますが、こうして寄り添ってくれる医師の言葉はありがたい。
タイトルに「完全復職率9割の医師が教える」とあるように、うつが治るすごし方とは、復職に向けたすごし方です。
休養と治療という「守り」によって心的エネルギーが増えてきたら、次は「攻め」の段階。できるだけ早くリハビリをして活力を上げることが大切。
リハビリとして生活リズムを調整し、行動、活動、運動をすること。リハビリなので多少の苦痛をがまんし、少しずつ動いて、動きを広げていくこと。動くほどに気力が出て活力が上がり、動けるようになる。
そうしたらさらにレベルを上げて、集中力や持続力を向上させる訓練。
なるほど、では多少おっくうでも重くても、動けるなら動いてしまっていいということですね。
では仕事に関してはどう考えていけばいいのでしょうか。体は元気ですし、気持ちも穏やかに過ごせてますが、仕事関係を完全にシャットアウトしているから保てていることでもあります。でも、うつであってもなくても、そういうとこ、ありますよね。
この方は、性急に復職せよとは言いません。むしろ逆です。
うつ症状が消えた状態が2か月続いたくらいではパワーレベルは発病前の20~30%程度で、回復と呼べる状態ではない。
症状が消えるとすぐに復職して、その結果すぐに再発、再び休職、を繰り返しがち。医師と早い段階で、どのように回復していくか、復職の道筋を描いていくこと、それに沿って行動しましょうと。
回復段階を6つのステップで表していて、いま自分がどの段階にいるかわかります。そして、発病の原因など個人の事情に合わせての歩み方を、たくさんの実例と共に教えてくれます。
なんとなく、療養のイメージが湧いてきました。
医師だかカウンセラーだかに、そろそろ次のステップを相談すべき時期なのかもしれません。
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---転記ここまで---