アーユルヴェーダがいいなと思った理由のひとつが、健康法であれなんであれ、人それぞれのタイプに合わせたアプローチを提供していることです。
独特の用語が続くので少しだけ辛抱ください。
アーユルヴェーダの考え方に、「ドーシャ(=生命エネルギー)」というのがあります。ドーシャは「ワータ(風、空)」「ピッタ(火、水)」「カパ(水、土)」という3つのエネルギーに分類され、誰もがこの3つを持っている、とされています。
(スリランカの朝)
3つのバランスは人それぞれで、エネルギーの強いものがその人の体質タイプ。
ワータタイプとか、一番はワータだけどピッタもわりと強いからワータ×ピッタタイプとか、逆ならピッタ×ワータタイプ、とか。
タイプは生まれ落ちたときから決まっていて、一生変わらないそうです。
タイプによって、体質から性格から広範囲な特徴づけがなされています。
わたしは断トツで「ワータ(風、空)」。
ワータの特徴は、きゃしゃで乾燥肌で冷え性、疲れやすい、飽きっぽい、移動が多く、思考が忙しく、気分が変わりやすい、など。
当たっている。まったくその通りです。
(スリランカのアーユルヴェーダの施設で)
大事なのはその先で、こうした特徴をふまえて、健康法を考えたり、精神状態を整えたりといったことをしていくのですね。
たとえば、アーユルヴェーダ・セラピストのアカリ・リッピーさんの本に出会った頃、体力もなくて運動も続かず困ってました。
脳を鍛えるには運動! 稼ぐ人、マインドが整った人は筋トレを欠かさない! という巷の声を聞いたり、実践してる人からトレーニングや習慣化の方法をアドバイスされたりするにつけ、試したけどできなかったんだよな……、ダメな人って思われてるな……と感じていた。
アーユルヴェーダでは、体力の半分の運動を推奨しています。そもそもワータは疲れやすく筋肉もつきにくい。日常生活ですでに疲れ、筋肉がつくほどの運動は負担が重かったのかもしれません。
しなやかな筋肉がついたボディは若々しく、かっこよく、憧れますが、それはピッタタイプの特徴のようです。
そう言えば、アドバイスをくれた知人は、体型的にも性格的にピッタタイプっぽい?
そんなふうに考えると、運動のしかたも、体型も、他人と同じようでないからと卑下することはないのです。
逆に、痩せ型のわたしをうらやましい、という知人もいます。
わたしはその人のまろやかで弾力的なボディに魅力を感じている。そういえばこの体型の特徴は、カパ。たしかに性格的にも彼女はカパっぽい優しさがあり、それこそうらやましい(タイプ、当たってるかわかりませんけどね)。
もしカパタイプなら、わたしみたいな体型になったら健康が心配。
スレンダーじゃないからダメ、なんじゃない。自信もってほしいなと思う。
自分が自分なりにもっとも健康的になったら、心も体も外見も精神も、ぜんぶが整って、美しさもマックスになる。
ということなのかな?
それはいい、もっと知りたい、もっと実践したいと、しだいにハマっていきました。
ドーシャ診断、よかったらお試しください。
どこのサイトのでもいいと思います。迷ったら直感、または子どもの頃の状態で答えるとよいようです。
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