11時にふたたび診察室に行くと、担当のセラピストさんが待機していました。これから7日間、この方にお世話になります。女性には女性の、男性には男性のセラピストさんがつくらしい。
ドクターが組み立てた今日の施術内容を書いた紙を持って、手を引かれて別棟に移動。ほかの人もそうなのか、移動のときはいつも手をつながれる。
(診察をした棟と似たつくりの、施術棟。奥にたくさん個室が並んでいました)
今日と明日は「アヴィヤンガ」と呼ばれる全身オイル・マッサージ。
これは3日目に行う腸のクレンジング(パンチャカルマと呼ばれるものの一部)の前処置として、老廃物などの排出を促す施術のようです。
施術用の個室に入ると、全部脱いで緑のガウンに着替えるように指示される。
しかし彼女はそのまま動く気配も目をそらす気配もない。つまりそういうことか……。見守られながら脱ぎ終わると、ガウンを着せてくれた。この時点でもうすべて委ねようという気になる。
(ベッドにはいつも赤い花が。狭いですが、高い天井から光が注いで、解放的です)
確かこの日は、まずイスに腰掛けて頭、首、肩、背中のマッサージ。
長いフライトと枕が変わったことで、首・肩が凝ってたので気持ちいい。
頭のマッサージは想像していたのと違い、指の腹でごしごしと全体くまなくオイルをこすりつける感じ。頭に限らず、ツボを押すという動作はなかったように記憶しています。
アーユルヴェーダで使うオイルは、それ自体に薬効があり、皮膚から吸収されて体内から効果を発揮してくれます。ドクターは体調に合わせてオイルを選んでくれる。
次にベッドに仰向けで横たわり、まず足。気持ちいい……。
いや、痛い。
渾身の力で筋膜をはがされてる感じ。指も1本1本かなりの力でつまむ。耐えがたいほどではないが、結構痛い。
続いて腕、お腹、うつぶせになって背中(順番はうろ覚え)、と進む。痛いのは足だけでした。
全身マッサージが終わると、なにやら熱いもので背中をポンポンされました。ハーバルボールというものだと思います。(こういうの↓)
(画像お借りしました。イメージです)Anuruddha Lokuhapuarachchi
熱いっ。
終わるとまたガウンを着せてくれて、手をつないで部屋を移る。
小さな中庭に面した回廊にいすが並び、今度はそこで、フットバスとハンドバス。大きな薬草がたっぷり入った熱いお湯に足と手を浸します。
熱いっ。
そのまましばらく、強い陽射しに生き生きと大きな葉を伸ばした植物を眺めながらぼーっとします。
個室に戻り、「明日も11時ね。これ着てきて」と新しい緑のガウンを渡され、この日は終了。約2時間半の施術でした。
次から次へといろんな施術があり、だんだんぼーっとしていたので、全部の施術は覚えてないと思います。
感想は……、
疲れた。なんだかダルい。
よくあることらしいですね。これは確かにリラクゼーションではなく、治療です、治療。
施術後はゆっくり過ごすことが推奨されているようです。言われなくてもそうしたいところでしたが、部屋に戻ろうとしたらマネージャーさんから声を掛けられた。
「午後はハーブガーデンツアーをするよ! 参加するなら3時にロビーに来てね!」
ただいま13:30。
ランチは14:30まで。
オイルまみれの頭と体。
急がなきゃ!!!
ふらつく足で大慌てで部屋に戻り、シャワー浴びて髪乾かして日焼け止め塗って、レストランに駆け込んでランチ食べてロビーへ。
この日はガーデンツアーの後に遠足もあり、長い長い1日になりました。静養どころじゃない。