アーユルヴェーダ・ドクター
いよいよ治療が始まります。
朝10時、まずドクターの診察。見るなり信頼感と安心感がわく、知的で温かい印象の女性です。
脈診、聴診、血圧と体重の測定、そして問診。
脈診はアーユルヴェーダの特徴的な診断で、体質や状態の確認もしている、ようです。
(2つある施術用の建物のひとつ。中庭を囲んで診察室や施術室があります。とても気持ちのいい空間)
英語での問診はちょっとやっかいでした。
元々流ちょうではないので、出発前に不調を伝える言葉は調べておきました。ただ、先生が確認したいこと、それに対して答えたいこと、また、施術を受ける中で疑問に感じたこと、が英語で言えない場面が多々。
この施設はWi-Fiは有料で、ロビー周辺しかつながらない。
そのわりに、後で調べて伝えようとか、通訳の手配を相談しようとかせずに、適当で通した。ま、深刻な既往症があるわけじゃないから、いいだろう。
あれこれ不調箇所を並べたてるのを聞き終えたドクターは一言、
「で、施術を受けてどうなりたいの?」
考えてなかった。うーん。
「元気になりたい」
「OK」
治療方針決まる
7日間の治療はひとまずこんな感じになりました。
1・2日目 オイル・マッサージなどなど
3日目 パンチャカルマ(腸のおそうじ)
4・5日目 パンチャカルマ(別箇所のおそうじ)+シロダーラ
6・7日目 オイル・マッサージなどなど
施術は個々に合わせた組み合わせ、薬草やオイルの使用、となります。
それに加え、毎日のお薬が処方される。
(壁の絵はたぶん、ハーブでお薬をつくっているところ。
マッサージは、アーユルヴェーダ用語でいう「アビヤンガ」でしょうかね。
この時点では、それぞれ何をするのかあまり理解してませんでした。
あとあと勉強したところでは……、
アーユルヴェーダの考え方に、「汚れた布は美しく染まらない」というのがあります。体の中には未消化の毒素がたんまり残っていている。その状態で良い薬や食事などを加えたところで、きれいにはならない。まずはいま溜まっている毒素を排出し、この後も排出しやすい体をつくることになります。
(こちらはロビーにあった絵。教訓でもあるんでしょうか)
診察はトータル30分ほど。
いったん部屋に戻り、11時からの施術を待つこととなりました。
次はいよいよ施術の話。