長年コーチングをお願いしているコーチに、「コーチが考えるプロとは?」という質問を投げかけました。

その少し前にコーチが、自分とつながっている様々なプロフェッショナルを挙げて、「自分がプロになれば、プロとのつながりが増えていく」と語っていました。それを聞いて、コーチが挙げたようなプロは自分のまわりにもいるけれど、「つながっている」とは言えないなと思ったのです。

自分はプロにお金を払って何かをやってもらう客、クライアント、あるいはプロと同じ職場で働く一般社員、ではある。その感覚にはどこか、プロ=何かを極めた人、に対する、非プロ=何も極めてない人、という敗北感がひそんでいます。
そうなんです。わたしはずっと、「何者か(プロ)になりたいけど、なれてない」というコンプレックスが付きまとっているのです。

そこで冒頭の問いを投げかけました。


(なんの関係もない写真ですが、かつて仕事で訪れた国で会ったプロの農家経営者)

問いを受けてコーチが語ってくれたのは、プロの条件といえそうなことの中から、特に自分らしいと言える5つの点でした。

【追記1】
回答の内容はコーチのブログで↓

 


30分くらいの話を伺いながらずっと、
うーん、それは個人事業主だから言えることかなあ、
うーん、でも飽きっぽくって極めるところまで興味関心が続かないしなあ、
うーん、わたしはプロに向いてないのかなあ、
なんて思いがよぎっていました。

でもその考えは全部、マインドブロック、思い込みなんですよね。後で気がつきました。【追記2を末尾に書きました】

落ち着いて話を振り返ると、コーチはスキルも在り方も、プロであろうとする強い意識が際立っていて、お金も時間も投資の量・質が圧倒的です。
その道筋でいろんなことを乗り越え、長い時間をかけて今の状態になったとはいえ、その覚悟とか決意をもった時点で「プロ」として始まってたんだなと思いました。この人なら、たとえ雇われる立場であっても「プロ」になっただろうし、そう扱われただろうと容易に想像できます。

これまで自分は、そこそこの立場や肩書を組織からもらっていた頃でさえ、「わたしなんてプロとは言えませんから」と言ってました。謙遜でも卑下でもなく、覚悟のなさ、逃げの姿勢です。
そのくせずっと、なんのプロになったらいいんだろう、と立ち止まっている。そんなことよりとにかく、いま目の前にあることを徹底的にやるだけですね。


プロにならなきゃいけなくもないし、どっちだっていいけど、なりたいならば。

 

【追記2】
昨日の時点では、「マインドブロック」「思い込み」と解釈していました。一晩経って、そうではなく「抵抗」「防御」だったと気がつきました。
人から「それでプロなの」「プロのくせに」と批判や落胆をされるのが恐くて、「プロ」を背負うことから逃げていた、そのことを見透かされるのではないか、その前に防御しよう、という心の動きです。つまり、言い訳です。
人間らしい心の動きです。まあ気づけたので良きでしょう。これから、なにか抵抗を感じたら、言い訳しようとしてることはないか、自分に問いかけてみよう。