昨日は月に2回の歌のレッスン。
なんでこれまで先生にこういう相談をしてこなかったのだろう? と我ながら呆れるのですが、歌を上達させるためのレッスン曲の選び方や、理想の声に近づくためにどうするか、ということを相談しました。

これまでは、歌えなさすぎてそれどころでなかったのです。
今年は歌の熱が高く、予習・復習も力を入れるので、レッスンの進みも格段に速くなりました。
歌いたい曲も次々見つかって、次々歌って楽しんでいたのですが、それと歌唱の上達とはまた違うんですよね。

オペラ歌手を目指すなら別でしょうが、わたしの場合は「歌いたい曲が歌えるようになること」を目指しています。
最近まったく歯が立たなかった曲と言えば、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」。
クライマックスの高音(ハイCの#)もですが、全体に音程を取るのも、なめらかにつなぐのも難しいし、高音でメロディが続くのが力が保てない。あまりにできないので、いったん封印していました。

同じような難しさがあって、「ヴォカリーズ」よりは難易度が低い曲は?

ということで、1年前に挫折していた、フィリップ・ロンビの「アヴェ・マリア」に再度挑戦することにしました。


Patricia JANEČKOVÁさんの歌うアヴェ・マリア。彼女が歌うとなんでも好きになり、うっかり楽譜を買ってしまう。

1年ぶりに歌ってみると、
先生「前よりだいぶいいんじゃない?! 最後の部分も前はもっとヒーヒー言ってたよね」

確かに、自分でも体の感覚が違いました。成長を感じられてうれしい!
録音を聴きなおしたら、相変わらずのキンキン声でしたが笑
この曲に向けたステップも必要かもですね。

先生にさらに相談を。
「難しい部分も、そこだけ抜き出して歌えば一応歌えます。でも通して歌ってるときは、力尽きて出せません。体力の問題でしょうか?」

先生「うーん、歌の体力ってあるよね。でも、、、メンタルの部分もあるからね」

確かにそうかも。踏ん張っても踏ん張り切れなかった、というよりは、疲れて踏ん張るのをやめちゃってたかもしれない。
それに先生自身、運動してない(らしい)。ひ弱そう?なのに歌の体力は異様にあります。

「それと、もっとふくよかな声が出るようになりたいです」

先生「そうだね。このあたり(口とか喉とかのあたり)の使い方…、その前にやっぱりこっち(横隔膜あたり)かな。そこができたらこっち(口とかあたり)」


これですね。横隔膜で支える声の出し方。


やれてないわけでもない。ですがまだまだまだまだまだ充分ではない。意識の仕方も、鍛えるのも。そうして、育つのも待たねばならない。52歳のときより53歳の今の方が歌えてるんだから、まだ育つでしょう。

というわけで結論としては、いつも言ってもらってることを一生懸命やり続けること、でした。これまでやってたことは間違ってないし、もっと徹底してやっていきましょう。
先生と話したことですっきりしました。能動的に自分の学習を組み立てていくことって、大事です。