声楽を習っていまして、ただいま次に取り組む曲を選び中です。
今年はラフマニノフの生誕150周年。
ピアノ協奏曲第2番が超有名で、わたしも好きな作曲家。歌曲もあるのでいろいろ聴いてみました。 哀愁漂う、心の底を揺さぶりかけるような、美しい曲がたくさんあります。
うっとり聴いてる分にはいいですが、自分が歌うことを前提に聴くと、当たり前だけどロシア語なんですよねぇ。彼はロシア語の歌曲しか残してないそうです。ロシア語……発音も発声も難しそうである。。。
楽譜はロシア語なんだろうか。発音だのの前に、読めない。
こちらはリトアニア出身のオペラ歌手、アスミク・グリゴリアンさんの歌うラフマニノフの「ここは素晴らしい場所」(How fair this spot/Zdes' khorosho)。
力強く、張りがあって、美しい!
アスミクさんがインタビューで「ラフマニノフの歌曲はオペラなみの力強い表現が必要」とおっしゃってるのを読みましたが、確かに相当な力が要りそうです。
1曲だけ、言葉の心配いらない曲があります。それが「ヴォカリーズ」。
これは聞き覚えありました。 歌詞は全部「あ~」だから、外国人も大勢歌ってて有名。 でもシンプルなほど聴く方には歌手の力量が丸わかりでコワい気もします。
世界的人気の歌手、キリ・テ・カナワさんの「ヴォカリーズ」。
すごい透明感ではないですか。 歌詞を覚えたり発音の練習したりは必要ないですが、逆にメロディを覚えるのは難しそう。
さらに言うと、彼の歌は、黒々と流れる大河のごとく、重く激しくダイナミックに歌ってほしい。ロシアですもの。ラフマニノフですもの。でもわたしはそういう声じゃない。
曲選びは悩ましい。
こうして探していると、また美しい曲、美しい声に出会えるので、やめられません。
合唱曲の「晩祷」もすばらしい。ロシア正教会の聖歌です。
いつか教会で聴きたいものです。