仕事で相談対応をするようになり、

怒鳴られたり、罵られたり、威圧的な態度を取られたりすることが、

しばしば起こるようになりました。
これまでも同様の経験はありましたが、違うのは、
相手が、そうなってしまうほど生活がせっぱつまっているということや、
その苦しい状況を打開するための支援や情報を提供するためにわたしがいる、ということです。

相手を責める気にはならず、気に病むというわけでもないのですが、
怒鳴って要求するというやり方を、受け入れればいいというものでもないんじゃないかと、

だんだん思うようになりました。

完全に拒絶するのでもなく、やり返すのでもなく、かといって、なかったことにするのでもなく、

相手も自分も大切にするコミュニケーションは、ないだろうか。


 

ちょうど読み始めた『人生改造宣言』という本の中に、そのヒントが載っていました。
誰かが自分を傷つけたりいやな目に遭わせたりする時、
それは自分自身がその人にその行為を許可している、として、
その行為を品よく効果的にやめさせる方法を、4ステップで紹介しています。

かいつまんで言うと、

相手がそういう態度をとっているということを冷静に「告げる」、

やめるように「要請する」、

次は「要求する」、

それでもやめなければ「その場を去る」、です。

このステップを成功させる秘訣や、具体的な方法は本を読んでいただくとして、
この方法はすごくしっくりきました。
プラスするなら、立ち去る時でも、扉は閉ざしませんよということは伝わるように。

 

 


現実には、シミュレーションしたようにはうまくはいきませんが、
その態度を許可する必要はないこと、そういうことが起きても望ましい自分でいられること、
がわかっていることで、気持ちがらくです。

仕事がら、あるいは日常でも、

大なり小なりいやだなと思う態度をとられること、あるのではないでしょうか。
相手は変えられないとしても、そうされてもいい人間としてい続ける必要はない。

うまく境界を築いていけますように。