いつもありがとうございます。

神戸です。

 

お好きな飲み物を片手に、

リラックスしながらお読みくださいね。

 

 

  1. 「聴くこと」がうまくいかない瞬間

 

「人の話は最後まで聴く」

 

頭ではわかっていても、

実際はそう簡単ではありません。

 

・話の途中で割り込んでしまう

・つい自分の意見を言いたくなる

 

そんな経験はありませんか?

 

たとえば、家族や職場の会話で、

「本当は最後まで聴きたい」

そう思っているのに、

 

つい自分の言いたいことが先に出てしまう。

 

相手の話が長いと

イライラしてしまう自分に

モヤモヤする。

 

そうした積み重ねが、

人との距離を遠ざけてしまうことも。

 

でも、安心してください。

 

誰にだって

「うまく聴けないとき」や

「どうしても耳を傾けられないとき」があります。

 

そんなときこそ、

自分を責めるのではなく、

 

ほんの少し

“聴き方のコツ”を知るだけで

関係性はぐんと変わっていきます。

 

この記事では、

「うまく聴けない自分」から

卒業するためのヒントを、

 

3つのステップに分けて

お伝えしていきますね。

 

 

  2. なぜ「最後まで聴けない」のか?

 

理由はさまざまありますが、

代表的なものを3つご紹介します。

 

1)自分のことで頭がいっぱい

 

仕事や家事、育児に追われていると、

自分のことで頭がパンパンになってしまいます。

 

その状態では、

人の話に集中できる余裕がありません。

 

2)感情的にストレスを抱えている

 

イライラ、不安、焦り——。

 

自分の感情が高ぶっていると、

他者への共感は下がると

心理学でも言われています。

 

落ち着けないまま話を聞いても、

つい遮ったり、話を急かしたりしがちです。

 

3)“正しいこと”を言わなきゃと思いすぎる

 

「アドバイスしなきゃ」

「役に立つことを言わなきゃ」

 

そう思うほど、

途中で口を挟んでしまいます。

 

特に、まじめで優しい方ほど

このパターンに陥りやすいのです。

 

 

  3. やわらかく“傾聴”を始めよう

 

解決のカギは、

「自分をゆるめること」

 

そして、

「正しさよりも相手の“いま”に寄り添うこと」

 

共感とは感情ではなく、

“選択できる姿勢”だと

スタンフォード大学の研究でも示されています。

 

だからこそ、

「アドバイスしなきゃ」よりも、

「まず聴いてみたいな」

 

そんな気持ちで向き合うことが、

一番の近道なんです。

 

「聴くこと」は

特別なスキルではありません。

 

ただ“そばにいてくれる”ことだけで

人は安心するのです。

 

結果的に

もっとも得をするのは、

“聴ける自分”かもしれませんね。

 

 

  4. 聴く力を育てる3ステップ

 

では、実践編として

「最後まで人の話が聴ける自分」になる

3つのステップをご紹介します。

 

1)深呼吸で自分を整える

 

まずは、相手の話を聴く前に

2〜3回深呼吸をしましょう。

 

鼻から吸って、口から吐く。

それだけで脳が落ち着き、

聴くための余白が生まれます。

 

2)相づち&肯定で相手を安心させる

 

「そっか」「そうだったんだね」

 

そんな相づちや、

「話してくれてありがとう」

というひと言が、相手の心をゆるめます。

 

意見やアドバイスは後回し。

まずは“ペースを守る”ことが信頼につながります。

 

3)短く要約して聞き返す

 

話を一通り聴いたら、

「つまりこういうことかな?」と

一言でまとめて返してみましょう。

 

相手は「ちゃんと受け取ってもらえた」と感じ、

さらに深い対話が始まるかもしれません。

 

 

  5. 評価を手放すと、もっと“聴ける”

 

「話を聴く」とき、

つい頭の中で

「それは正しいのか」

「どう返すべきか」

と考えてしまいがちです。

 

でも、

人は“評価されている”と感じると、

心を閉ざしてしまいます。

 

だからこそ大事なのは、

 

1)受け止める“余白”をつくること

2)「わからないままでもいい」と思うこと

3)“今は判断しない”と決めておくこと

 

たとえ相手の話が偏っていても、

「ふーん、そうなんだね」

といったん受け止める。

 

これができると、

自然と最後まで

相手の話を“聴ける自分”になっていきます。

 

 

  6. よくある質問にお答えします

 

Q1:忙しくて余裕がないとき、聴くなんて無理です……

 

A1:まずは深呼吸を1回。

たった数秒の“自分を整える時間”が

脳を落ち着けてくれます。

 

「余裕がない自分」も受け入れて、

少しだけ呼吸に意識を向けてみましょう。

 

Q2:相手の話にすぐアドバイスしたくなってしまいます

 

A2:「アドバイスは不要」と決めてみてください。

実は、多くの人が求めているのは“答え”ではなく、

「ただ聴いてもらうこと」。

 

相手の心を開くのは

“正解”ではなく“共感”です。

 

Q3:黙っていると沈黙が怖いです

 

A3:沈黙は悪ではありません。

むしろ、

相手が“自分の本音に近づく”ための

大切な時間です。

 

もし沈黙が続いたら、

「それでどう感じたの?」

とやさしく問いかけてみてくださいね。

 

 

  7. 小さな変化が、心を動かす

 

「うまく聴けない自分」

にサヨナラするには、

特別なスキルや資格は必要ありません。

 

大切なのは、

 

1)深呼吸して自分を整えること

2)相づちや肯定の言葉で相手を支えること

3)最後に短く聞き返して、受け取ったことを伝えること

 

たったこれだけで、

あなたの“聴く力”は確実に育っていきます。

 

そしてなにより、

相手の表情がふっと和らぐ瞬間や

「聴いてくれてありがとう」

というひと言に、

あなた自身の心も癒されていくはずです。

 

 

  8. 明日からできることを一つだけ

 

今日からできること、

ひとつだけ決めてみませんか?

 

・「話す前に1回深呼吸する」

・「“ありがとう”を必ず伝える」

・「最後まで聴いて、まとめてみる」

 

たった一つの行動が

あなたと相手の間に、

新しい安心感を生み出します。

 

焦らず、比べず、

あなたのペースで

“やさしい聴く力”を育てていってくださいね。

 

「ちゃんと聴けない自分」

を責める必要はありません。

 

あなたはもう十分、

相手の話を“聴こう”という

やさしい気持ちを持っているのですから。

 

あとは少しずつ、

そのやさしさに技術が重なるだけ。

 

大丈夫。

あなたのその一歩が、

まわりの人たちの心を

きっとあたたかくしていきます。

 

いつも応援しています。

ゆっくりで、かまいません。

 

あなたの聴く力が

もっと自由に、もっと深く

羽ばたいていきますように。

 

神戸より愛を込めて。

傾聴の学校はこちらから

ご登録ください。

 

  

本日もお読みいただき

ありがとうございました。

 

神戸正博公式LINEにご登録してください

 

神戸の考え方や

最新の研究に興味がある方に

向けて発信しています。

 

神戸のライブ配信のお知らせや

最近の動向を共有しています。

 

line_btn