いつもありがとうございます。

 

好きな飲み物を用意して、

リラックスしながら読んでみてくださいね。


今回は、「子供の『反抗期』を回避する3つの方法」

というテーマでお話ししていきます。

 

「子供がすでに小学校高学年だけど、

そろそろ反抗期が来るのかな……

考えるだけでドキドキする」


「周りのママ友から、

『うちの子反抗期で辛い』って聞くと

他人事じゃなくて、不安で眠れない」


「私自身、思春期のときに

親とぶつかった経験があるから、

どう接していいかわからない」

 

そんなモヤモヤや不安を感じている方は、

少なくないはずです。

 

わたしも同じ思いです笑

 

実は、エリクソンが提唱した発達心理学的には、

思春期の反抗は“当たり前のプロセス”と

されているんですね。

 

とはいえ、日々の家事や仕事に追われる

ママやパパにとっては、

「なるべくなら穏やかに乗り越えたい」

というのが本音だと思います。

 

今回は子供の「反抗期」について、

なぜ起こるのか、

その時期をどう回避・スムーズに乗り越えるかを

丁寧にお伝えしていきます。

 

焦らず、一緒に学びを深めていきましょう。

 

 

  1. 子供の「反抗期」とは何か?

 

まず「反抗期って、本当は何?」というところから

見ていきましょう。


発達心理学では、子供が自立心を芽生えさせるうえで、

“親に反発する”態度を取る時期が思春期の象徴と

言われています。

 

自分の世界と価値観を持ちはじめ、

「親と同じようにしていたくない」

「自分で決めたい」という本能的・生理的な変化が

強く出てくるんですね。

 

ただ、親から見ると、
「急に挨拶をしなくなった」
「何か言うたびに『うるさい』『放っといてよ』と言われる」
「部屋に閉じこもって話してくれない」
——こんな行動が目に映ります。

 

これは客観的には

「ああ、反抗期に入ったんだな」とわかっていても、

実際には喧嘩腰になったり、

子供も気まずそうにしているのを見ると、

親としては胸が痛いですよね。

 

ポイントは、反抗期はあくまでも自立心の芽生えであり、

子供がなにか「嫌っている」とは

まったく違うということ。

 

ところが私たち親は、

愛情深く一生懸命育ててきたからこそ、

「どうしてこんな態度を取るの?」

「こんなに大切にしているのに、なぜ反抗するの?」

とショックを受けてしまうんですね。

 

私のカウンセリング経験でも、

この時期に親がネガティブな思考にハマってしまうと、

子供との関係をこじらせやすくなるケースが

たびたび見られます。

 

自分を責めるあまり、

子供にも厳しく当たってしまう——

そんな悪循環にならないためにも、

まずは反抗期の“本質”を理解し、

できる限り子供の反抗を「回避」「穏やかに扱う」

方法を知っておくことが大切なのです。

 

 

  2. 反抗期を回避という新しい視点で見直す

 

それでは、どうすれば子供の反抗期を

柔らかく乗り越えられるのか?


実は、心理学研究では、

親子のコミュニケーションを整え、

自己肯定感を高めることで

反抗期の衝突を最小化できる

という報告がされています。

 

つまり、反抗期を完全にゼロにすることは

難しいにしても、

子供が無理に反抗せずに自分の気持ちを

表せる“安心の場”を作れれば、

大きなトラブルや衝突を回避しやすい、

というわけです。

 

私はここで、「子供の“反抗”を根本的に

悪とするのではなく、

“自立の芽”として尊重しつつ回避していく」

というアプローチを強くおすすめしたいと

思っています。

 

なぜなら、 子供の自立心が伸びる余白と、

親子の信頼関係が育まれる

安心感を両立できる からです。

 

ポイントになるのは、次の3つの方法。

 

1)「内なるモヤモヤ」を先にケアする

2)「敬意のコミュニケーション」を習慣化する

3)「聴く時間」を意識的に増やす

一つひとつ、詳しくみていきましょう。

 

 

  3. 反抗期回避の3つの方法

 

1)「内なるモヤモヤ」を先にケアする

子供の態度が少し変わるだけで、

親が余裕を失ってしまう——

 

これこそが“反抗期”を深刻化させる

大きな理由のひとつです。

 

「急に冷たくなった」「アドバイスすると嫌がられる」

といった状況にショックを受け、

つい親がイライラしてしまうんですね。

 

でも、ちょっと想像してみてください。


もし、親が「まあ、そんな時期もあるよね」

「私も若いころそうだったかも」

と心に少し余裕を保てていれば、

子供の投げかけに振り回されずに

すみますよね。

 

反抗期回避の一歩目は、

とにかく「親自身のモヤモヤ、不安、

怒りを先にケアする」こと。


具体的には深呼吸をする習慣や、

日記に「今日はこんなことが気になった」

と書き出す方法などでOKなんです。

 

自分の感情を外に出し、

客観視するだけで、

子供に当たるリスクはグッと下がります。

 

実際、研究でも「親が感情調整を習慣化することで、

子供の行動問題が減少する」という結果が

示唆されています。

 

2)「敬意のコミュニケーション」を習慣化する

反抗期をこじらせる根本的な理由の一つに、

「親と子が対等ではない」という

認識があります。

 

もちろん、親子関係には上下があると

思われがちですが、

“人格としては対等”という意識はとても大切です。

 

子供が大きくなるにつれ、

「もう小さい子ではないから、

自分の意見をもっている」

と頭ではわかっていても、

つい親は「上から目線」で言い過ぎてしまうことが

あります。

 

すると子供は「何を言ってもどうせ聞いてもらえない」

と感じ、余計に態度を硬化させていきます。

 

これは親子バトルの典型パターン。

 

そんなときは、あえて「敬語っぽい」接し方

意識してみるのも有効なんです。

 

たとえば子供に頼みごとをするときに、

「●●してもらってもいい?」と

“やわらかい”言葉を入れるだけでも、

一気に空気が和らぐことがあります。

 

「親なんだから命令口調でもいいでしょ」

と思うかもしれませんが、

思春期は “自分を認めてもらいたい”

という気持ちが強い時期。

 

形だけでも敬意をこめてやりとりすることで、

「もう子供じゃなく、一人の人間として

尊重してくれてるんだ」と感じるんですね。

 

この記事を書きながら思い出してみると、

神戸は「敬語っぽい」接し方をかなりの頻度で

娘に行っていますね。

 

あ、注意しなきゃいけないのが、

子供の存在に対し「敬意」をしめしたいのであって

「媚びる」のはNGですからね。

 

3)「聴く時間」を意識的に増やす

子供が反抗的な態度をとるのは、

「自分の思いをわかってくれない」

という苛立ちが背景にあることが多いです。

 

子供自身も、本当は不安だったり

ストレスを抱えていたりする

かもしれません。

 

でも、親の方が先に「〜しなさい」

「何やってるの?」と口を出してしまうと、

子供の気持ちを表す場がなくなるんですね。

 

だからこそ、親が「口出し」より先に

「耳を傾ける」という意識を持つことが

大切です。

 

1)朝ごはんのときにちょっとしたことでも

「最近どう?」と声をかけて聴く

 

2)帰宅直後の一言

「おかえり、今日何があった?」

 

3)子供が話したそうな様子なら、

スマホをいったん置いて顔を向ける

 

こうした「小さな傾聴」の積み重ねが、

「話してもいいんだ」と子供に伝わる

合図になるんですね。

 

話し始めたら途中で口を挟まずに

「うん、そうなんだね」

「それは大変だったね」と、

“要所要所の相づち”程度にとどめると、

意外なほど子供の気持ちが

ほぐれやすいものです。

 

心理学の研究でも、

「親による傾聴」を習慣化した家族では、

思春期のトラブル頻度が低下したという

報告があります。

 

「反抗期を回避する」とは、

「反発を封じこめる」ことではなく、

「話し合いができるチャンネルを保つ」

ということなんですね。

 

 

  4. どうして効くのか?

 

ここで改めて、なぜこの3ステップが有効なのかを、

優しく確認しておきましょう。

 

まず「内なるモヤモヤ」をケアすることで、

あなたは感情的な爆発を防ぐ余裕

を得られます。

 

子供が反抗したとしても、

「ああ、今ちょっと機嫌が悪いんだね」

と“客観視”する心のスペースが生まれるんですね。

 

次に、「敬意のコミュニケーション」

を習慣化すると、

子供が自分の価値を守られたと感じる

ようになります。

 

思春期の子供は

「自分を尊重してほしい」という欲求が強いので、

「あ、この親は上から抑えつけるんじゃなく、

ちゃんと私の話も聞くし、

敬意を持って接してくれるんだ」と感じれば、

反発のエネルギーは緩和されます。

 

そして、「聴く時間」を増やすことで、

親子の信頼関係が再確認されるんです。

 

子供は「何かあっても話してみようかな、

怒られずに聞いてくれそうだから」と思えれば、

わざわざ“反抗”という形で心の苦しさを

ぶつけなくてもすむというわけなんです。

 

この3つが合わさることで、

子供が“わざわざ強い態度で反発しなくても、

自分を保てる”状態が作られ、

思春期特有の大きな衝突を回避しやすくなるわけです。

 

質問への回答:

いつもいただく受講生からの質問、

相談者からの質問に答えておきますね。

 

Q1. 「子供がすでに反抗的になってしまった

気がするんです。今からでも間に合いますか?」


A1. 大丈夫です。反抗期が始まっていても、

決して手遅れではありません。

 

最初は子供が警戒しているかもしれませんが、

まずは「1日1回は聴く」などの

小さな変化から取り組んでみてください。

 

親の雰囲気が変われば、子供も自然と

「ん?なんか親が変わったぞ?」と気づき、

少しずつ態度が和らぐ可能性は十分ありますよ。

 

Q2. 「忙しくて、自分の時間もなく疲れてしまい、

子供に優しくできません
 

A2. お仕事や家事を頑張りすぎて、

疲弊するのは当然のことですよね。

 

だからこそ「内なるモヤモヤをケアする」

時間を数十秒でもいいので意識的に作りましょう。

 

夜寝る前や朝起きたときに1分だけ呼吸を整える、

ストレッチをする。たったそれだけでも

脳内のストレス反応が和らぎ、

“子供を受け止める余力”が生まれます。

 

完璧にやろうとせず、まずは少しずつが

ポイントですよ。

 

Q3. 「敬意って具体的にどう表すの? 

ちゃんづけで呼ぶとか?」


A3. 呼び方を工夫するのもいいですし、

言葉が難しければ「視線」「相づち」

「間の取り方」で表現してみてください。

 

たとえば、子供が話し始めたら目を見て

「なるほどね」と優しくうなずく。

 

ちょっとした態度が「敬意」を感じさせます。

 

日本語であえて丁寧語で接するのも面白いですよ。

 

「そうなのね、教えてくれてありがとう」

など、一言加えるだけで場の空気は変わります。

 

 

  5. 子供の反抗期は怖くない

 

いかがでしたか?


「反抗期」というと、多くの方が

「もう避けられないもの」

「親子バトルになってしまうかも……」

 

と不安に思うかもしれません。

 

でも、本質は“子供が自立したいサイン”なんです。

 

そこにきちんと余白と尊重を与えてあげれば、

反抗が激化せず、

むしろ子供自身が健やかに自分の道を

描き始めるケースもたくさんあるんですよ。

 

・まずはあなた自身の感情を少し整えましょう。

 

・そして、子供を一人の人間として敬意を

払った対応をしてみる。

 

・さらには、「子供の話を聴く」姿勢を忘れない。

 

この3つを重ねるだけで、

意外なほど大きな衝突は回避でき、

思春期の荒波を穏やかに乗り越えられることが

少なくありません。

 

いつも、あなたは十分がんばっています。

その頑張りを、どうかまずはご自分自身が

認めてあげてください。

 

そして、「反抗期」と聞いて怖がるより、

「きっと子供の成長のタイミングなんだ」と受け止め、

“一歩先”の親子関係を楽しみにしてみましょう。

 

親子関係は、いつからでも変えられます。

 

たとえ今は衝突が多くても、

子供が本当に望むのは

「自分を信じてくれる親」なんです。

 

反抗期を回避しつつ、自立を温かく見守り、

あなた自身も心から安心できる時間を

ぜひ増やしていってくださいね。

 

最後までお読みくださって

ありがとうございました。

 

今日の内容が、あなたとお子さんの笑顔に

繋がりますように。

 

もし良ければ、ぜひ実践してみた結果など

教えてくださいね。

 

いつも応援しています。

神戸より愛を込めて

 

 

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本日もお読みいただき

ありがとうございました。

 

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