こんにちは、神戸です。
今日も、好きな飲み物を片手に
リラックスしながら読んでくださいね。
今回は
「反応をコントロールする傾聴術」
というテーマをお届けします。
誰かと話している最中についイライラしたり、
後になって
「あんな言い方をしなければよかった……」
と後悔したりする経験、ありませんか?
特に家族や職場の同僚など、
身近な人とのやり取りでは、
つい“感情”が先走ってしまいがち。
そんなときこそ、
「相手の言葉を受けとめながら、
自分の反応をうまく調整する」
“傾聴術”が大きな助けになるんです。
今回は、
日常の中でつい反射的に
自分を追い詰めてしまう方に向けて、
心を軽やかにする
反応コントロールのヒントをやさしくお伝えします。
どうぞ、ゆっくりと読んでみてくださいね。
1. なぜ感情的になってしまうのか
「自分はもっと冷静に話を聴きたいのに、
気づけば相手に言い返してしまう……」
そんな経験をすると、
「やっぱり私って大人げないのかな」
と落ち込む方は多いです。
実際のところ、私たちが感情的に
なりやすい背景には、
次のような要因があります。
*相手の言葉を“攻撃”と感じてしまう*
特に疲れているときやストレスが多いときに、
何気ない言葉を「否定」と捉えやすくなります。
*即座に反応することで自分を守ろうとする*
人間は危険や脅威を感じたとき、
“闘争か逃走”のモードに入りやすいです。
すると、先回りして言い返したり、
相手を封じ込めたくなるんですね。
*相手に“分かってほしい”欲求が暴走する*
一生懸命な人ほど、
「わたしの気持ちや正しさを認めて!」
という想いでいっぱいになり、
相手の話を聴く前に結論を
押しつけやすくなります。
実は、こうした“感情的な衝突”は、
年代問わずとても多いものです。
「そもそも相談できる人が少ないし、
誰にも言えずに煮詰まっている」
というお声もよく耳にします。
2. 傾聴術で反応の“間”をつくる
そこで活きてくるのが、
「反応までの“間”をあえてつくる傾聴術」です。
傾聴というと
「相手を受け入れる姿勢」や
「うなずき・相槌」を
思い浮かぶかもしれません。
でも、もう一歩進めて、
「反応をコントロールするための間を
自分に与える」ことを
意識してみませんか?
たとえば、2019年のスタンフォード大学の研究では、
「自分の感情を客観的に見るために、
ワンクッション置く(=呼吸や沈黙で間をとる)
だけでも、衝突やストレスレベルが大きく下がる」
と報告されています。
つまり、相手の話を聴きながら、
自分の内側に沸き起こる感情をすぐに
言葉にせず“ひと呼吸置く”だけで、
穏やかにコミュニケーションを続けられる
3. 即反応から卒業する5つのステップ
ここでは実際に使いやすい
具体的ステップをお伝えします。
どれも簡単な方法ばかりなので、
ぜひ気軽に試してみてください。
ステップ1:相手の言葉を伝え返ししてみる
まず、相手が何か言ったとき、
すぐに自分の主張を返すのではなく、
一度「◯◯ってことだね」
「◯◯が困っているんだね」
と言葉を復唱して、
相手の言葉を味わってみます。
これで相手は
「あ、聞いてもらえてる」と安心し、
あなた自身も「今、こういう話をしてるんだな」
と整理できるし相手の感情を
味わうことも可能となります。
ステップ2:心の中で
「なるほど、そう感じているのか」とつぶやく
すぐに言葉を返す前に、
心の中で「なるほどね」
「そんな感覚があるんだね」と一言つぶやき、
軽く深呼吸を入れます。
これは、自分の感情のスイッチを
ONにする前に“間”をつくる効果があります。
心理学でも深呼吸は
感情を落ち着かせる
カギとされているんですよ。
ステップ3:深掘りする質問で切り返す
相手が言い切ったタイミングで、
自分の主張をぶつけるのではなく、
あえて質問を返しましょう。
たとえば「どういうふうに感じてる?」
「いつごろから気になっていたの?」
と掘り下げるだけで、
こちらの先走りを防げます。
質問をすることで
“こちらが優位に立つ”のではなく、
“対話に奥行きが出る”のがポイント。
ステップ4:自分の感情も一言添える
相手の話を十分に聴いたあと、
「実はね、わたしもこんなふうに感じてたの」
と伝えます。
長々と説明する必要はありません。
一言でシンプルに言うほうが、
相手も受け止めやすいんです。
ここでもまずは深呼吸してから話すと、
声のトーンが穏やかに保たれやすいです。
ステップ5:相手が望むゴールをいっしょに考える
感情的なやりとりになりそうなときこそ、
「いま私たちは何を目指したいんだっけ?」
と確認するのは効果的です。
たとえば夫婦なら
「仲良く暮らすことが目標だよね」
職場なら
「良い仕事をすることが目的だよね」。
ゴールを共有すると、今の衝突より
先の未来に意識を向けやすくなるんですね。
ポイント説明
大切なのは、
イライラや焦りがわいてきたときに
「ダメだ」と責めないこと。
むしろ、
「ああ、いまちょっと自分がピリピリしてるな」
と気づくだけでいいんです。
気づいたら、とりあえず“ひと呼吸”。
そうすると、相手の話を受け止める
余裕がほんの少し増えます。
傾聴術で何より意識してほしいのは、
“相手の話を最後まで聴く前に結論を出さない”
ということ。
先に感情が出ちゃうと、
相手も心を閉ざしやすくなるんです。
「すぐ言い返さなくていい」
「とりあえず聴いてみよう」……
この姿勢が、あなたのコミュニケーションを
自然と柔らかくしてくれますよ。
質問への回答
「いつもいただく受講生からの質問、
相談者からの質問に答えておきますね。」
Q1: 「職場でも家でも、つい瞬間的に怒ってしまうんです。
どうすれば冷静になれますか?」
A1:
人はみな、忙しいときほど“即反応”を
しがちです。
まずは、5秒だけその場で
深呼吸してみてください。
座れなくてもOK、
意識的な呼吸をするだけで
脳が落ち着き始めるんです。
研究でも、たった5回の深呼吸で
副交感神経が優位になり、
瞬間的な怒りが抑えやすくなると
示唆されています。
Q2: 「夫がすぐに言い返してくるタイプなので、
私ばかり我慢している気分になります。」
A2:
まずは、あなたが怒りやすい状況に負けず、
相手の言葉を伝え返し&深掘り質問で
返してみましょう。
相手も「自分の話を否定されない」
と感じると、少し落ち着きますよ。
それでも一方的に怒鳴られるなら、
一度クールダウンする時間を作りつつ、
「何をゴールとして目指してるの?」
と聞いてみるのもいいかも。
意外と、相手も自分のゴールを
見失っている場合が多いので。
Q3: 「50代をすぎてから家族も独立して、
なんだか会話が少なくなった気がします。
相手の反応に過敏になりがちで……」
A3:
お子さんが巣立ったあとなど、
急に環境が変わると心の余白に
“さみしさ”や“不安”が広がりやすいんですよね。
それが表面では「ちょっとした会話の反応」
を過敏に感じさせていることもあります。
まずは自分が“安心”を感じられる時間を
つくってみるといいですよ。
誰かにちょっと話を聴いてもらうだけでも、
心のざわつきが落ち着き、
過剰反応しにくくなりますよ。
まとめ
いかがでしたか?
「反応をコントロールする傾聴術」は、
なにも大げさな専門テクニックではありません。
すぐ言い返す前に
一瞬だけ伝え返ししてみる、
深呼吸してみる、
相手のゴールを聴いてみる。
それだけで、あなたのコミュニケーションは
驚くほど和らぎ、相手も
「この人は話を聴いてくれてる」
と安心してくれます。
そして何より、
自分が“無駄な争い”をしなくて済むと、
心がふっと軽くなるんですよね。
一生懸命頑張っているほど、
ついイライラや焦りがたまってしまうもの。
でも、ほんのひと工夫で、
あなた本来の優しさや暖かさが
伝わりやすくなります。
どうか焦らず、
少しずつ傾聴術を取り入れてみてください。
「間をおく=感情を溜めこむ」
とは違います。
たった数秒、深呼吸を挟むだけで、
あなたの言葉のトーンが
まろやかに変化するから不思議です。
今日の小さな心がけが、
明日の穏やかな日常を作り出します。
ぜひ、反応をコントロールする傾聴術で、
あなたの大切な人との絆を
さらにあたたかいものにしていってくださいね。
いつでもあなたの幸せを
応援しています。
読んでくださって、
本当にありがとうございました。
神戸より愛をこめて。
本日もお読みいただき