こんにちは、神戸です。
今日のテーマは
「子どもの本音に耳を傾け“安心感”を
生み出す方法」です。
毎日を頑張って何かを成し遂げたいと
忙しく過ごしていると、
子どもの気持ちに向き合う時間が
なかなか取れないことがありますよね。
仕事や家事、育児に追われながらも
「子どもをしっかり受け止めたい」
「わかってあげたい」
「もっと愛を表現したい」
とがんばっている方が多いと思います。
だけど、現実は
「子どもの話をちゃんと聞きたいのに、
会話がつい一方的になってしまう」
「深く聞き出そうとすると、
子どもが黙り込んでしまう」
など、悩みが尽きないですよね。
もしよかったら、
好きな飲み物でも用意して
リラックスしながら読んでみてください。
この記事では、
「子どもの本音を引き出し、
安心感を与えるための傾聴術」
をお伝えしていきます。
あまり難しく考えすぎず、
ぜひ気軽に読み進めて
みてくださいね。
1. 子どもの本音がわからない、言わない
子どもが何を考えているのか
分からなくて、
ついイライラしてしまうことは
ありませんか。
たとえば、こんな場面が
思い当たるかもしれません。
いざ子どもに「学校で何かあった?」
と聞いても、
「別に」「わかんない」
と返されて会話が終わってしまう。
「ちゃんと言いなさい」
と大人が迫るほど、
子どもは黙ってしまう。
子どもに何か問題が起きても、
真意を聞き出そうとすると
「もういい!」と部屋に
閉じこもってしまう。
実は子どもは
「自分の本音や弱音を聞いてもらいたい」
反面、
「怒られるかも」「親をがっかりさせるかも」
と心の中でブレーキが
かかりやすいんです。
スタンフォード大学(2018年)の研究でも、
子どもの自己開示において
「叱責への恐れ」が強い環境ほど、
子どもの本音表出の頻度が
低下することがわかっています。
ですから、まずは子どもが
「ここなら何を言っても大丈夫」
と思える“安心感”を持つことが
大切なんですよね。
たとえトラブルを打ち明けようとしても、
「どうせ話しても聞いてくれない」
「怒られるだけだ」と感じたら、
子どもは自分を守るために
口を閉ざしてしまいます。
ここをいかに乗り越えるかが
ポイントなのです。
2. 本音を受け止める“傾聴”が安心感を育む
実は、子どもが自分の本音を
話せるようになるためには、
「大人が上手に質問する」テクニックよりも、
「何を言われてもまず受け止める姿勢」
のほうが重要なんです。
なぜなら、子どもはただでさえ
「大人より弱い立場」
「言葉や社会経験が少ない立場」
にいるため、一度でも
「否定」や「批判」をされると
「これ以上話しても無駄かな」
「傷つくのは嫌だな」
と思いやすくなります。
オックスフォード大学(2015年)の
心理調査でも、
子どもが親に本音を話すとき、
最も必要なのは
「共感される安心感」だと
示唆されているんです。
親が「教えよう」「しつけよう」
と必死になりすぎてしまうと、
子どもは緊張してしまい、
かえって本音を言えなくなります。
むしろ親が
「あなたが何を話してもいいし、
怒らないよ。受けとめるよ」
という空気を出すほど、
子どもは自分のペースで
心を開きやすくなるんですね。
3. 子どもの本音に耳を傾け、安心感を生み出す5つの方法
ステップ1:「聴く準備」をする
子どもの話を聞く前に、
まず親自身がリラックスしておきましょう。
深呼吸をして、頭の中の雑念や
「早く結論を聞きたい」という焦りを
少し脇に置くことが大事です。
親が落ち着いていると、
子どもも自然にほっとします。
ステップ2:「視線を少し外す」か「横並び」になる
子どもが話しやすい状況を作るには、
「正面に座って見つめ合う」より
「隣に座って横並びになる」
ほうが話しやすいとされます。
どうしても向かい合うなら、
無理に視線を固定しなくてもOK。
気持ちのうえで
「あなたのそばに寄り添っているよ」
という空気感を伝えると、
子どもは安心しやすいです。
ステップ3:「うん、うん」と合いの手を入れる
子どもが話し始めたら途中でさえぎらず、
「そうか、そうなんだね」
「うん、分かるよ」など、
あいづちを打ちながら聞いてみましょう。
あいづちを打つだけで、
子どもは「自分の話が受け止められている」
と感じます。
ステップ4:反論より「もう少し聞かせてくれる?」
もし子どもの発言に
「それは違うんじゃない?」
と感じる部分があっても、
すぐに反論や指摘はしないのが
おすすめ。
先にもう少し詳しく聴くことで、
子どもが本当に伝えたかった部分に
到達しやすくなります。
焦らず、
「それ、もうちょっと詳しく聞きたいなあ」
「ほかにはどう思った?」
と促すと、安心感が生まれ
本音が出やすくなります。
ステップ5:「あなたの気持ち分かるよ」と伝える
子どもが何か本音を話してくれたときは、
「そうだったんだね。言ってくれてうれしいよ」
「分かるよ、その気持ち」
と受け止めてあげてください。
子ども自身も
「親に言っても大丈夫だ」
と安心し、次からも本音を
話しやすくなります。
・ポイント説明
ここで大切なのは、
とにかく「安心していいよ」
という雰囲気を大人が
表現できていることです。
子どもの心には
「言ったら叱られるかも」
「嫌われるかも」
という不安が常にちらつきます。
だからこそ、うなずいたり
相づちを打ったり、
話の途中で口出しをしすぎないことで、
子どもが「今の私を否定されない」
と感じられるようにするんですね。
安心感を高めるためには
親自身の心のゆとりも必要です。
「ちゃんと聞いてあげなくちゃ」
と身構えすぎず、
自分がリラックスする工夫をしてみると
いいですよ。
・質問への回答
いつもいただく受講生からの質問、
相談者からの質問に答えておきますね。
Q1.「子どもが話してくれないとき、
どうすればいいの?」
A1.子どもが話さないときには、
まず「話してもらうのが当たり前」
と思わないようにするのが大切です。
タイミングや気分の問題も
大きいですから、あえて何も聞かず、
子どもの好きな遊びやテレビ番組
を一緒に楽しむだけでも
OK(マジでおすすめ)。
子どもが「ちょっと話してみようかな」
と思えるまで、
横でゆったり待ってみるのが
おすすめですよ。
Q2.「忙しくてイライラしているとき、
本音を聞きだすなんて無理です…」
A2.頑張り屋さんほど
家事や仕事に追われて、
心が限界になりやすいですよね。
まずは1分でもいいから深呼吸をして、
自分の気持ちを落ち着けてみましょう。
余裕がないまま子どもと話すと
つい感情的になりがちです。
「自分をケアする時間」も大切にして、
心に少し余裕ができたら
子どもと向き合うのがいいと思います。
Q3.「うちの子は‘いい子’すぎて、
逆に本音を言っていない気がします…」
A3.真面目で優しい子ほど、
自分の本音を隠して「いい子」で
いようとするケースがありますよね。
そんなときは、
「何を言ってもお母さんは笑って聞くよ」
「あなたがどう思っても、
嫌いにならないよ」
という安心感を伝え続けることが肝心です。
小さなことでも
「それ言ってくれて嬉しいな」
と表現すると、子どももだんだん
“自分の気持ちを話してもいいんだ”
と感じられますよ。
4. 本音が言えると、子どもは本当に安心する
子どもにとって、
「自分の気持ちを話せる場所がある」
というのは、とても大きな安心感です。
私たち大人だって、
本音を認めてもらえると
ホッとしますよね。
それと同じように、
子どもも本音を隠さず話せる安心感があれば、
いろいろな問題や不安が減り、
自己肯定感もぐっと高まります。
慌ただしい毎日のなかで
「すべてを完璧に子どもに付き合う」のは
難しいと思います。
だからこそ、
ちょっと気持ちに余裕があるときは、
「うん、うん」とうなずいて聞く、
お茶を飲みながら
「今日はどんなことがあった?」と
たわいない会話をする――
それだけでも子どもはあなたを
信頼してくれます。
焦らなくても大丈夫。
子どもが本音を話すタイミングは、
それぞれ違って当たり前です。
少しずつ“安心できる空気”が積み重なって、
ある日ふっと「ねえ、実はさ……」
と心の声を聞かせてくれるかもしれません。
今日の記事で、子育てに追われる方や、
コミュニケーションに悩む方の心を
ちょっとだけ軽くできたら嬉しいです。
あなたやお子さんの世界が、
もっとやさしい言葉や“安心感”で
満たされますように。
いつも応援していますね。
神戸より愛を込めて。
本日もお読みいただき