こんにちは、神戸です。
今日のテーマは「人生を『軽く』する肯定力」。
日々のなかで、
なんとなく息苦しかったり、
「もっとラクに生きられないかな……」
と感じることってありませんか?
家事やお仕事、人間関係、
さらに自分自身の悩み…
気づけば心を重くする出来事が
山積みになりがちですよね。
でも実は、
「自分を肯定する」ことが、
そんな息苦しさをゆるやかに
ほどいてくれる大きな鍵になるんです。
肯定力を育むと、
自分の心にちょっとした“余白”が
生まれます。
すると、いつも当たり前に感じていた
辛さやしんどさが不思議と軽くなったり、
整理整頓ができるようになります。
今回は、
「否定的になりがちな日常を、
ふわっと軽くするヒント」
をシェアしていきますね。
好きなお茶でも用意して、
リラックスしながら読み進めて
いただければ嬉しいです。
1.根ざしている問題とは
「自分を肯定できない」という悩みは、
女性男性に限らず多くの方が抱えています。
たとえば…
「また失敗しちゃった。私ってやっぱりダメなのかな……」
「うまくやらなきゃって思うほど、息苦しくなる」
「周りの人からどう見られているかが気になって、
自分自身を好きになれない」
「家事や仕事、育児を頑張っているのに、
どうしても満たされない……」
こうした気持ちが続くと、
心がどんどん重くなってしまいますよね。
実は、私たちが毎日抱えるストレスや
息苦しさの多くには、
「自己否定」や「自己評価の低さ」
が大きく関わっています。
そして、いつのまにか
“他人の期待”や“社会の価値観”
に合わせすぎて、自分らしさを
見失いがちになるのです。
2.問題解決の手段は?
ここで大切になるのが
「肯定力」を育むアプローチ。
肯定力というのは、
「どんな自分にも“まずはOK”と声をかける姿勢」
と言い換えてもいいかもしれません。
自分の感情や失敗、不安、
ちょっとしたわがまま…
それらすべてに
「それでもいいよ」
「それも私だよね」
と寄り添うことで、心の奥にある重荷を
ゆるやかに下ろしていくイメージです。
実はこの「肯定力」には
脳科学的な裏づけもあります。
カリフォルニア大学の2018年の研究では、
「ポジティブな自己受容」(=自分を丸ごと認める姿勢)
を強化すると、ストレスホルモン(コルチゾール)
の分泌が減り、落ち込みを
防ぎやすくなると報告されています。
また、肯定力は自分だけでなく、
周囲とのコミュニケーションも
やわらかくする効果があります。
自己否定が強いと相手の言葉にも
敏感になりがちですが、
「まあ、いっか」
「今のわたしも悪くないかも」
「どうせうまくいく」
と思えるだけで、驚くほど気持ちが
軽くなるんですね。
3.具体的な問題解決の手順
では、日常のなかで肯定力を
育むにはどうすればいいのでしょうか?
ここでは、すぐに実践しやすい
ステップをお伝えしますね。
1)「小さな成功」を書き留める
どんな些細なことでもいいんです。
「今日は時間通りに起きられた」
「ちょっといいアイデアを浮かんだ」
など、あなたができた小さな成功を
1行でもいいのでノートに
書き留めてみましょう。
スタンフォード大学(2013年)の研究では、
「自分の強みや達成感を意識化する」
だけでも、脳が達成感に関連する
部位を活性化させ、
さらなる意欲を育む効果があるとされています。
2)「今の気持ち」を受け止める深呼吸
呼吸と一緒に、
「あ、今わたし、ちょっとイライラしてるな」
「悲しいかも」
「なんだか疲れてるね」
と自分の感情を素直に認めてみます。
感情には良い悪いはありません。
まずは「ここにあるね」と
受け止めるだけでOK。
呼吸と一緒に受け止めることは、
心療内科などで行われる
マインドフルネスケアにも
通じるやさしい方法です。
3)「ありのまま宣言」をしてみる
たとえば
「今日は疲れてるから、
夕飯はお惣菜にしちゃおう」
なんて宣言してみる。
要は、肩の力を抜いて
「背伸びせずに生きてもいいんだよ」
と口にしてみるのです。
実際に言葉にすることで脳は
「そうなんだ、
今日は無理しなくていい日なんだね」
と納得し、心が軽くなっていきます。
4)「ありがとう」を一日に3回プラスする
どんなシーンでもいいから、
普段の3倍だけ「ありがとう」を
口にしてみましょう。
相手がいないときは、
自分自身に言っても構いません。
ポジティブな感謝のフレーズは、
自己肯定感にも影響を与え、
「わたしは誰かに支えられているし、
支えることもできる」と
気づかせてくれます。
【ポイントとなること】
肯定力を育むうえで大切なのは、
とにかく
「できない自分にもOKを出す」
という姿勢です。
がんばりすぎて空回りしそうなときほど、
一度「ま、いっか」
「結局わたしは素晴らしい♪」
と言ってみましょう。
言葉だけでもいいんです。
言葉にしていくうちに、
ほんのり温かい感覚が生まれ、
ふわっと気が抜けていきます。
そうやって自分を受け入れてあげると、
周りへの受け止め方も
優しくなっていくんですよ。
自分に厳しい人は、
つい他人にも厳しくなりがちですが、
自分を認められるようになれば、
心にも余裕が生まれ、
相手とのコミュニケーションも
穏やかになるはずです。
【質問への回答】
いつもいただく受講生からの質問、
相談者からの質問に答えておきますね。
Q1.「自分を肯定したいけど、
具体的にどうやればいいか分からなくて……」
A1.上のステップをまず1つだけでも
やってみてくださいね。
ノートを用意して小さな成功を書くのが
おすすめです。
「こんな些細なこと書いていいの?」
と思うことでもOK。
小さな成功を認める習慣は、
脳をポジティブ思考に切り替えてくれますよ。
Q2.「肯定していると、サボりすぎるかも…
と怖いです」
A2.「サボってはダメだ」って
自分を責めすぎると、
苦しくなるばかり。
休みや手抜きは、実は心の充電時間です。
自分を肯定しながら行動したほうが、
長期的にははるかに生産性が
上がるという報告もあるんですよ
(オックスフォード大学2015年研究)。
安心して“肩の力を抜く時間”も
確保してみてくださいね。
Q3.「家事や育児に追われ、
さらに仕事もしていて、
自己肯定する暇もないんです…」
A3.忙しさのなかで「自分のことは後回し」
になりがちですよね。
でも実は、1分だけでも深呼吸して
「うん、今の私、大変だよね。よくやってるよ」
と声かけするだけで、
自律神経のバランスが整いやすくなるんです。
ほんのわずかなケアでも積み重なれば、
だいぶラクになりますよ。
【まとめ】
いかがでしたか?
「否定せずに、まず丸ごと受け止める」――
これだけで、日々がずっと
ふわっと軽くなるんです。
今のあなたのままでOK、
自分を抱きしめるようなイメージで
過ごしてみてください。
毎日がちょっとずつ軽くなると、
心にも余裕が生まれます。
すると、“いま”を味わう楽しさや、
“これからの未来”への期待が、
自然に湧いてきますよ。
大丈夫。
あなたはすでに、たくさん頑張って
きているんです。
どうかそのことを、まずは優しく
肯定してあげましょう。
心がほどけてきたら、
ほんの一歩先に進んでみる。
それだけで人生はきっと、もっと軽く、
あたたかいものになりますよ。
あなたの毎日が、
やさしさと豊かな肯定力で満たされますように。
いつも応援しています。
神戸より愛を込めて。
本日もお読みいただき
ありがとうございました。
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