今回も好きな飲み物を傍らに置いて、
ほっと一息つきながら
読んでみてくださいね。
私たち日本人は、
小さな頃から「頑張れば夢が叶う」
「努力は報われる」なんて言葉を
ずっと刷り込まれてきた気が
しませんか。
昭和の教育現場でも、
「根性」「気合」といった言葉を
たくさん耳にしてきた方は多いはず。
さらにはテレビやCM、スポーツの応援など、
あらゆる場面で「がんばれ」「もっとやれ」
と背中を押され続けてきた……。
そうした“がんばり精神”は
素晴らしいのですが、ときに心や体を
無理やり動かしすぎてしまうこともあるんです。
実は、この「努力至上主義」ばかりを
続けるよりも、
いったん脱力してみるほうが
心と体がうんと楽になることがあるんですよ。
今日は、無理やり走り続けてきた人が
少し肩の力を抜くだけでどうして
癒しが訪れるのか、
なるべくやさしい言葉でご紹介しますね。
1.何が問題なのか?
昭和を生き抜いた方々はもちろん、
それ以外の世代の方も
“努力型”の教育に影響を受けてきた
かもしれません。
学校では「しっかり勉強しなさい」
「人の何倍も努力しなさい」という指導が
当たり前でした。
さらに大手企業のCMやテレビ番組などでも
「とにかく頑張る姿」
「必死にやり遂げる姿」を見て、
「力を抜く=怠けている」と思い込んで
しまった方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん努力すること自体は
悪いことではありません。
ただ、一生懸命になりすぎて
心や体がコチコチに固まってしまうのは、
ちょっと辛いですよね。
そうなると、お家に帰っても
リラックスできなかったり、
家族や子どもへの接し方も
ピリピリしてしまったり。
自分では気づかなくても、
「あれ、なんだかいつもカツカツしてない?」
と周囲に言われてしまうケースもあるようです。
2. 問題解決の手段はあるのでしょうか?
実は、「がんばり癖」に陥ってしまっているときほど、
ちょっと脱力してみると驚くほど
気持ちがほどけるんです。
深呼吸をして「ほんの少し力を抜こう」とするだけで、
ふと心が軽くなる瞬間がありませんか。
そういう隙間を意識的に作ると、
自然と「私、こんなにがんばらなくても大丈夫かも」と
感じられるようになります。
心理学的にも、リラックス状態では
副交感神経が優位になり、
ストレスホルモンの分泌が抑えられたり、
頭の中を整理しやすくなったりするんです。
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むしろいっぱいいっぱいで
「もっとやらなきゃ」と頑張るほど、
人は呼吸を浅くして自分を追い込んで
しまうんですね。
結果として、疲れを癒すどころか
新しいストレスを生むことも……。
3. 何からはじめればいいの?
たとえば、次のように小さなステップから
“脱力”を始めてみてください。
まず、「今日は本当にがんばらなくてもいいや」
と思えるシチュエーションを探してみること。
朝ご飯を作るとき、洗濯物を干すとき、
職場でお茶を飲むとき……。
ちょっとした合間に、
グンと背筋をのばすのではなく
“ふう”と背中を丸めて息を吐く。
無理に背筋をぴしっと伸ばさないように
してみてください。
それから、何かを決断しなきゃいけない
場面では「もう少しゆっくり考えても
いいよね」と自分に言ってみるんです。
例えば、仕事の締め切りがあったとしても、
ほんの数秒のブレイクをはさむだけで
落ち着いて取り組めることって多いんですよ。
最後に、筋肉の力を意識的に抜く
練習をしてみるとさらに効果的です。
肩から腕、腕から手先……
そんなふうにゆっくり脱力してみると
「こんなに力が入ってたんだなぁ」
と気づくはず。
スタンフォード大学(2019年)の研究でも、
筋肉の緊張を解くほど集中力や
創造性が高まる、という結果が
発表されています。
【たいせつなこと】
頑張ることは決して悪くありません。
でも、つい教育やCMからのメッセージに
影響され、いつのまにか
「頑張る=正義」「ゆるめる=怠け」
と思い込みやすいんですね。
でも実際は、ゆるめるからこそ
心がほどけて“ほんとうのゆとり”を
感じられる。
すると不思議なくらい安心できるし、
他の人とのコミュニケーションも
柔らかくなるんです。
自分を責める余裕がない分、
むしろ大切なことに集中できるようになるかも
しれませんよ。
【いつもいただく受講生からの質問、相談者からの質問に答えておきますね】
Q:「脱力したいけど、子育てや家事もあるし、
周りの目が気になってなかなかできません……」
A:大丈夫です。
まずは誰も見ていないところや、
ほんの数秒だけでもいいから
こっそり力を抜いてみてください。
呼吸を一つ深くして肩を軽く回したり、
背中をゆるめるだけでも、
心に少し空間が生まれますよ。
Q:「がんばらなくちゃと思わないと、
人生停滞しそうでこわいんです」
A:そんな不安を感じる方はと
ても多いです。
だけど実は、脱力したほうが
頭がクリアになったり行動しやすくなったりする
面があるんですね。
最初はおっかなびっくりかもしれませんが、
少しずつ自分なりに“力を抜く時間”を
作ってみると、
むしろうまく回りはじめる体験が
増えるはずです。
Q:「そんな楽してたら、
人生は成り立たないんじゃないですか?」
A:“楽”を悪いことと思い込んでいる人も
いらっしゃるかもしれませんが、
適度にラクをすることはむしろ健全です。
がんばり続けると息切れして、
かえって続かないことのほうが
多いんですよね。
人生はマラソンみたいなもの。
ずっと全力疾走していたら
疲れちゃいますから、
きちんと“ペース配分”するためにも
脱力が必要なんです。
【まとめ】
人生を通じて刷り込まれた
「がんばりこそ正義」というイメージは、
時に私たちの癒しを遠ざけてしまいます。
「もう少し肩の力を抜いていいんだよ」
と自分に声をかけてあげるだけでも、
心がほっとゆるみやすいんです。
脱力することで、あなただけのペースを取り戻し、
イライラが落ち着き、
周りにもやさしい気持ちでいられる――
そんな変化が少しずつ起きてきます。
がんばりすぎてヘトヘトになっていると
感じたら、ぜひ
「今日はちょっぴり力を抜こう」
と試してみてくださいね。
あなたがほっと息をつく瞬間が増えるほど、
不思議なくらい心が満たされ、
日々の出来事も愛おしく感じられるように
なるはず。
あなたの癒しが、
あなた自身をやわらかく包み込み、
また周囲にもあたたかな空気を
運んでくれることでしょう。
少しずつ、無理のないペースで
「脱力」の心地よさを楽しんでみてくださいね。
あなたならきっと、そこから
“本当の安らぎ”を見つけられますよ。
今回も最後までご覧になっていただき
ありがとうございました。
ほんの少しでもあなたの人生の
プラスになれば幸いです。
それでは、また次のメッセージを
楽しみにしていてくださいね。
神戸より愛を込めて。
本日もお読みいただき
ありがとうございました。
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