傾聴のスキルには、

・相づち

・おうむ返し

・相手の態度にあわせる

などいろいろとあります。

 

でも、これらのスキルだけを

駆使しても、人の心は癒されません。

 

スキルよりも大切なものがあります。

それは何だと思いますか?

 

・・・

 

それは「間」です。

 

 

  1.間とは

 

 

限られた時間の中で

なるべくたくさんのことを
話していただこう。


そう思っていると、
質問と答えがまるで卓球のラリーのように
行き交うことがあります。

 

話を聞くはずが、
次に何を聞こうかと質問に
集中してしまうのです。

 

そして、相談者も目の前の悩み事の
事象だけを話すことになります。

 

カウンセリングは、

相談者の心を表現する場。


質疑応答が大切なわけではありません。


どうやったら相談者が自分の心に気づき、
感情を表現できるかを考えながら
カウンセリングをしていきます。

 

感情を味わうためには、間が必要です。


間をもつことで

・緊張を緩和し、

 自分の言葉を味わいながら話せる


・表層に浮かんでいる事柄だけではなく

 心の内側に思いをめぐらしながら話せる


・考えながら話すので、
 いろいろな情報がつながり、気づきが生まれる

 

心にアクセスしながら話せるのです。

 

  2.あえて沈黙を入れる話し方

 

 

相談者が話そうとした時と同時に
別の話をふってしまったことは

ありませんか?

 

特にオンラインの場合、
相手の間合いが読めずに
同時に話し出してしまうことがあります。

 

相談者は、話終わっても思考を
めぐらせています。


ふと思い出して

話し始めることもあります。

 

相談者の言葉から、
その情景をイメージして

映画のように眺めます。


イメージしていると、間があきます。

 

その沈黙の間に相談者が
再度話し始めることも多いです。


思考を邪魔しないように、
あえて沈黙の時間を作っていきます。

 

  3.同じ情景を見て一緒に探す

 

 

相談者の悩みをきいていて、

カウンセラーは
「私はこの悩みの解決方法を知っている」
と思うことがあります。

 

自分がかつて悩んでいて、
解決した悩みと同じことを悩んでいる
相談者に会った時は特に、
「解決法を伝えたい」

という欲がでてきます。

 

「あなたのために伝えたい」
そう思ったら危険信号です。

 

自分には有効だった方法が
相手にも有効とは限りません。

 

相談者には相談者にぴったりの
解決方法があります。

 

相談者にぴったりの

解決方法を知っているのは
相談者だけです。

 

何度も繰り返す悩みは、
相談者自身が持っている価値観から
きていることが多いです。

 

今の悩みと同じような感情になった経験や、
幼い頃のエピソードなどを聞きながら
自分の価値観や価値観が形成された過去を
思い出して頂きます。

 

そして、一緒に悩みの根本原因を
探していきます。

 

自分の心を安心して表現できる場、
今まで心の中にしまっていた感情を
一つずつ出してみる場、
それがカウンセリングです。

 

間や沈黙も大切にすることで、
相談者の心の扉が少しずつ
開いていくことでしょう。

 

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

 

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