カウンセリングでは、
相談内容の詳細を聞いた後に、
時間軸を過去に戻して聞いていくことが
多いです。
「今の悩みについて、
どうしたらいいのか教えて欲しいのに、
どうして過去の話をしなくてはいけないの?」
と言われることもあります。
1.過去の出来事は変えられないけれど・・・
例えば
「頑張っているけれど、もっとやらねば、
まだまだだと思い、あせっています。
夜寝る時も仕事のことが気になり、
良く眠れません。」
このような悩みを持っている方がいました。
・どのような状況で
「もっと頑張らなくては」と思うのか
・周りの人からはどのように言われるのか
・以前に頑張ったなと達成感を
持ったことはあるか
・いつ頃から、自分はもっと
頑張らなければいけないと
思い始めたのか
など、悩みの内容を詳しく聞いていきます。
そして、悩みの内容がみえてきたら、
話の時間軸を過去に戻していきます。
過去の話になると
「もう終わったことです。
関係ありません。
過去は変えられないのだから
話しても仕方がありません」と
言われることもあります。
過去の出来事は変えられません。
ですが、解釈は変えられます。
過去の嫌な出来事について
・その時はどう思ったのですか?
・今はどう思うのですか?
過去と今の時間軸を、
行ったり来たりすることで、
解釈の違いに気づく人もいます。
2.カウンセリングで時間軸を過去にさかのぼる理由
カウンセリングで、
幼い頃の親や周りの人とのかかわりなどを
聞くのは、理由があります。
それは、価値観が作られた場面を知るため。
悩みのほとんどは、価値観からきています。
価値観とは、その人が物事を見るときに
通しているフィルターです。
「〇〇さんはすごいね。
仕事も早いし丁寧だし。
みんなすごいねって言っているよ」
と言われて、
「ありがとう」と受け取って喜ぶ人もいます。
「私なんてまだまだ」と言って
受け取れない人もいます。
同じシチェーションでも、
感じ方は人それぞれ。
また、同じように感じたとしても、
それを悩むかどうかも人それぞれです。
どう感じるのか?悩むのか悩まないのかを
決めているのは、その人の価値観なのです。
そして、その価値観を持つ
きっかけになったのが、
幼い頃の経験であることが多いです。
価値観を形成した
幼い頃の経験を思い出して、
認めることで、
その価値観を持ち続けるのか、
手放すのかが選択できます。
3.カウンセリングで過去の話を聞きにくい場合
ただ、悩みの内容だけを見て、
同じ話を何度も繰り返して話している
ことがあります。
悩みだけを見て、
相談者もカウンセラーも
この問題さえ解決すれば良い。
だからどうすればいいのだろうか
と思っている時、
視界が狭くなっています。
1時間のカウンセリングで、
表層の悩みしか聞けずに
終わってしまうかもしれません。
私のカウンセリグでは、
表層の悩みだけしか聞けずに
終わってしまわないよう、
最初にカウンセリングの流れを
伝えてからカウンセリングする手法が
あります。
その手法の場合は、
悩みを話していただいた後、
過去について話していただき、
未来について話していただく
流れにしています。
今、未来、過去がセットになっていて、
最初から
「この流れそってカウンセリングをします」
と伝えておくと、違和感なく、
流れ通りに話が聞けるのです。
カウンセリングで、悩みだけではなく、
過去の話も自然な流れで聞きたいと思ったら、
最初にカウンセリングの全体像
を伝えておくことで、
スムーズな流れになることでしょう。
本日もお読みいただき
ありがとうございました。
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